歌舞伎の世界へ 秦野で浮世絵ギャラリー 体験教室も

 昨年11月3日に秦野市平沢の市立図書館内に開設した「はだの浮世絵ギャラリー」の1周年を記念し、江戸、明治期に描かれた役者絵や演目をテーマにした記念企画展「歌舞伎の舞台と役者絵展」が同ギャラリーで開かれている。来年1月14日まで。入場無料で、期間中は初の「浮世絵摺(す)り体験教室」も開き、体験型の展示を目指す。

 秦野産木材が使われた東京・歌舞伎座の建て替え5周年に合わせて上演中の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」に登場する石川五右衛門や真柴久吉を描いた歌川国貞(三代豊国)の作品など32点が並んだ。

 ギャラリーは同市東田原出身の浮世絵収集家、大津圓子さん(故人)寄贈のコレクションを活用し、多彩なテーマで展示を企画してきた。9月末現在の累計来場者数は3万3642人。

 摺り体験教室は今月17日に行われ、藤沢市藤澤浮世絵館職員が指導する。事前申し込み不要。

 展示は午前9時から午後7時(火曜・祝日のみ同5時)まで。来年1月4日は午前10時から午後5時まで。毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、今月30日、12月3~10日、同29日~来年1月3日は休室。問い合わせは、秦野市生涯学習文化振興課電話0463(84)2792。

歌舞伎をテーマにした作品に見入る来場者=秦野市立図書館内「はだの浮世絵ギャラリー」

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