童話の世界、絵とお菓子で 「白雪姫」や「ハイジ」など鎌倉の美術館

童話の世界、絵とお菓子で 「白雪姫」や「ハイジ」など鎌倉の美術館

 童話の世界を目と舌で楽しんで−。「白雪姫」や「ハイジ」などの童話作品の一場面の絵と、それにちなんだお菓子を紹介する「名作の中の素敵(すてき)なワンシーン展」が来年1月22日まで、鎌倉市の葉祥明美術館で開かれている。

 画家の葉祥明さんと洋菓子研究家の今田美奈子さんがコラボレーションして出版した「名作の中のお菓子物語」(朝日学生新聞社刊、1500円・税別)の中から12点を選んで展示している。

 「白雪姫」では、葉さんが森の中で眠る白雪姫を小人たちが取り囲むシーンを透明感あふれる色彩で描いた。今田さんは「魔女の焼きリンゴ」と題した自作のお菓子の写真とともに、物語の世界を鮮やかに切り取った文章と、欧州ではリンゴを焼いて食べることが一般的であることやシナモン風味の甘やかな香りが漂うお菓子の紹介文を添えている。

 「ハイジ」では、アルプスを眺望する高原の少女たちを描いた絵とチーズケーキ、「赤毛のアン」では、海の広がる草原の絵とともにイチゴのアイスクリームを紹介している。

 展示は前後期に分かれ、5月から今回とは別の作品の展示を予定している。入館料大人700円、小中学生350円。年中無休。問い合わせは同館電話0467(24)4860。

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