訪日外国人とのコミュニケーションツールとして、長崎空港ビルディングは12日、世界74言語に対応した手のひらサイズのAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」を同空港の案内所など5カ所に導入した。
販売元のソフトウエア企画・開発「ソースネクスト」(東京)によると、ポケトークWはスマートフォンの翻訳アプリなどよりも音声認識が優れているのが特長。「話し掛けるだけで、通訳がいるかのように対話できる」という。羽田、成田、関西、福岡の各空港などに導入されている。
長崎空港の国際定期便は現在、上海線とソウル線のみ。これまではオペレーターに電話でつないだり、アプリの翻訳機能を活用したりして外国人に対応してきたが、今年9月から格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが長崎-成田線を新規就航。来年1月には香港線の就航も予定されているため、外国人客の増加を見込み、導入を決めた。
空港コンシェルジュの金谷麻寿美さん(29)は「英語以外の多様な言語に対応できるので、案内の幅が広がる」と笑顔で話した。