NYで美容師として15年以上のキャリアを重ねた秘訣とは?ウェディングのヘアメイクアーティスト サカイ愛さん直撃インタビュー

By mayumi ihara

フォトグラファー木下令さんのご紹介で、NYで美容師として15年以上のキャリアを持つサカイ愛さんにインタビューさせていただきました。

サカイさんは、5年間の語学留学中に美容の世界に魅了され語学学校に通いながらNY州の美容学校に通いコスメトロジーライセンス(NY州公認美容師免許)を取得。帰国後、日本のサロンで修行し日本の美容師免許も取得され再び渡米し、現在NYと日本の二拠点でヘアスタイリスト、ヘアメイクアーティストとして活躍されています。そんなサカイさんにNYで美容師として生きていく上での大切な点、美容師としての信念などをお聞きしました。

 

-サカイさんがNYで美容師をしていて大切だと思うことはなんですか?

二点ありましてまずはVISA問題と言語の壁を越えることが大切だと思います。当たり前ですが、合法的に仕事をする事で初めて同じスタートラインに立てるので、NYで美容師を目指す方ははじめの一歩だと思います。もう一つ言語の壁です。NYで美容師を目指す醍醐味はいろいろな人種のお客様にお会いするチャンスがあるという事です。そこで共通言語の英語でカウンセリングをして、コミュニケーションを取る事はとても楽しくて大切なことなのです。

-サカイさんの美容師としてのモットーを教えてください。

ヘアカットを担当する時は、お客様のバックグラウンドも考慮してお客様がいつも綺麗でいられるように考えて担当させて頂いています。ヘアカットとはライフスタイルに密着したものです。再現性の良いスタイルにするのが究極のヘアスタイリストの仕事だと思いますので、来店時は忙しいニューヨーカーが羽を伸ばして休める癒しの時間を提供し、帰宅後はお客さまが簡単なお手入れで綺麗にいられるスタイルを提案しています。

こうしたお客様目線のサロンワークの延長線上にウェディングのヘアメイクを始めるきっかけがありました。

ウェディングのヘアメイクを始めて15年近くになりますが、家族と過ごす時間を増やしたくて1年の半分を日本で過ごす事に決め、NYでのキャリアからご縁があり2017年から日本の拠点となるDecollte社(ウエディング・フォトスタジオ/https://www.weddingphoto-newyork.jp/)に所属する事になりました。

現在日本で打掛けの前撮り写真は大変人気なので、日本で活動するにあたり着付けを覚える機会を頂きました。

実物の打掛けを見て日本の伝統美に感銘を受けまして、是非NY在住の方にも体験して頂きたくて打掛け9着を日本より持ってきました。この機会に映画やドラマに登場するランドマークを背景にお二人がNYに居た証を紋服・打掛姿の素敵な写真で残して頂きたいです。

ヘアカットもヘアメイクもどちらの場合も「お客様のなりたい自分」をカウンセリングして一番綺麗な自分と出会えるようにをモットーに美容師をさせていただいています。

-これからNYで美容師をしたいという人へメッセージはありますか?

NYは「melting pot of cultures」と言われる程様々な文化背景を持った人が集まる街です。

街には刺激的なエネルギーが溢れ、ファション・アート・ビジネスなどの分野でも旅行好き・新しいもの好きな方の好奇心を満たしてくれると思います。

様々な人種の方と出会う事で苦戦する事もあるかもしれませんが、大切な経験が増える事に意義があると思います。

日本人美容師の平均的な技術力は世界に通用するレベルだと思いますので、自分を信じてNYで腕を奮って頂きたいです。

サカイ 愛

ニューヨークをベースに年間120本以上に上るウェディングのヘアスタイリングとメイクアップを行う。ヘアカットを含めたヘアスタイリングと骨格に合ったメイクアップを総合的にプロデュースする。近年プライベートから40人のクラスまでメイクアップレッスンの講師依頼も多い。「なりたい自分」になるお手伝い、をライフワークとしている。

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