インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立

日本時間11月15日、インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立したことが発表された。インディアンスは内野のユーティリティであるエリック・ゴンザレスとマイナーの投手2人(ターナジ・トーマスとダンテ・メンドーサ)を放出し、パイレーツから外野手のジョーダン・ループロウと内野手のマックス・モロフを獲得。右打ちの外野手を欲していたインディアンスと二遊間の選手層に不安を抱えていたパイレーツの利害が一致し、トレードが成立した。

ア・リーグ中部地区王者のインディアンスが獲得したのはループロウとモロフの2人。ループロウは2年間のメジャー経験があり、昨季と今季の2シーズン合計で64試合に出場して打率.194、6本塁打、OPS.644をマークしている。野球部門社長のクリス・アントネッティは「ジョーダン(・ループロウ)は約1年のメジャー経験がある右打ちの外野手だ。外野の3ポジションを守ることができる。彼は我々のロースターに欠けている部分をしっかり補ってくれる存在だよ」とループロウの加入を歓迎。一方のモロフは二塁、三塁、遊撃を守ることのできる内野のユーティリティであり、ゴンザレスが抜けた穴を埋める存在となりそうだ。

二遊間コンビのジョシュ・ハリソンとジョーディ・マーサーがフリーエージェントとなったパイレーツは、内外野兼用のユーティリティであるアダム・フレイジャーが正二塁手、メジャーデビューを果たしたばかりのケビン・ニューマンが正遊撃手に予定されている状況であり、二遊間を担う人材を欲していた。2016年にメジャーデビューしたゴンザレスは、昨季60試合、今季81試合のメジャー経験があり、二遊間の層の薄さをカバーする存在となるだろう。ニール・ハンティントンGMは「エリック・ゴンザレスはアスレチックな内野手で、堅実な守備を誇り、生産的な打者になれる素質を秘めている。我々に正遊撃手の選択肢を与えてくれるだろう」と期待を寄せている。また、トーマスとメンドーサはともに19歳の右腕。まだルーキーリーグでプレイしている段階であり、今後の成長が楽しみだ。

© MLB Advanced Media, LP.