ドブ漬けするだけでこんなに違う!?ダイソーのメタルジグでその効力を試してみた ウレタンコーティング、通称:ドブ漬け。メタルジグのボディ強度をアップするために行うカスタムですが、実際の効力はどのようなものなのでしょうか。今回は実験対象として、塗装に弱点を持つダイソーのメタルジグで検証してきました。

ドブ漬け実験

メタルジグのウレタンコーティング、通称:ドブ漬け。

ショアジギングやライトショアジギングなどの釣りの経験がある方なら、一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか?

メタルジグの塗装強化が目的となることが多いのですが、実際にその効力はどのようなものなのかを試してきました。

実験対象はダイソーメタルジグ

せっかくなら初期コーティングの弱いものを、ということで塗装のはがれやすいダイソーメタルジグをチョイス。

ダイソーメタルジグの弱点をカバーしつつ、実釣テストを通してドブ漬けの効力を見てみたいと思います。

いざ塗装へ

弱点である塗装剝がれを改善するために、塗装&コーティングを施していきます。

今回使う塗料

・どぶづけ用ダイヤカラ―:メインの塗料

・クリアカラーリキッド:クリアベース塗料に配合しカラーを自分で決めれる塗料 (お好みでどうぞ)

・ウレタンフィニッシャーEX:塗料を保護するコーティング剤

①塗料を混ぜる

ベース塗料となる“どぶづけ用ダイアカラー グロスクリア”をジグが浸かる程度の容器に移しカラーを決める“クリアカラーリキッド”を5%~10%の分量で配合します。

今回は個人的にリアルカラーが好きなので、ブルーをチョイスしてみました。ブルー以外にもレッド・オレンジ・イエローが販売されています。

②塗料にどぶ漬け

塗料が完成したらどぶ漬けします。メタルジグのアイにハンガーを引っ掛け、全体に塗料が行き渡るようドボンと漬からせます。

時期にもよりますが風通しの良いところに保管し、20分程ねかせます。せっかくなので色んな色を試してみることにしました。カラー効果を妄想しつつ、ニヤけながら作業を進めます。

③コーティングで剥がれにくいボディにコミット

塗料が乾いたら、強靭な塗膜で塗装を保護してくれる“ウレタンフィニッシャーEX”を塗布。

今回は同シリーズとなる“超!ケイムラ・ウレタンフィニッシャーEX”を使用し、紫外線で発光するケイムラ加工を選びました。

室温23℃の環境下では4時間以上の乾燥が必要となりますので、しっかり硬化するのを待ちましょう。

ついでにフックを交換

2つ目の弱点であるフックの弱さを改善するため、別売りのフックに交換。

今回はジグの動きを良くするため、デフォルト品よりワンサイズ小さい4号のトレブルフックをチョイスしてみました。

注意:スプリットリングプライヤーを使用しましょう

フック交換を行う上で注意しなければならないのは、指ささりなどの怪我です。指先で脱着できそうなスプリットリングでも必ずプライヤーを使用し怪我防止に努めて下さい。

実釣テストしてみた

完成したカスタムメタルジグを並べ、ウットリ眺めている(自己満足)と「早く釣りにいくのだ‥‥今ならまだ朝まずめに間に合う‥‥」とどこからともなく天のお告げが聞こえてきました。

夜通しの作業でしたが、寝ていないこともあり迷いましたが気付くと防波堤の先端でナブラを探していました。

コーティングの効果

コーティングの効果がどれほどあるのかを実験。

ノーマルジグ・カスタムジグを同じ方向、同じアクションで各20投してきました。

岩場と砂地が入り混じるフィールドであったため、多少の差は出るかと思いますが写真の通りボトムコンタクトによるダメージの差は歴然です。

個人的な意見ですが有名メーカーのメタルジグより、今回使用したコーティングの保護強度が高いように思えます。

今回は1度のドブ漬けでしたが、2、3回と回数を増やすことでさらに屈強なボディへと生まれ変わりそうですね。

実釣能力は?

太陽も昇り朝まずめが終了する直前、ピンクヘッドのカスタムメタルジグに50センチのサゴシがヒット!

ケイムラ加工の効果があったのかは定かではありませんが、実釣能力もまずまずといったところです。

フック交換を済ませておくことで、主導権を渡さずに安心のファイトができました。

カスタムする楽しさも釣りの醍醐味

今回は誰でも簡単、そしてお手軽にできるドブ漬け塗装&コーティングをご紹介しました。コーティング効果はさることながら、自分でカスタムしたルアーでターゲットを釣り上げた時はひと味もふた味違う達成感、そして感動を味わうことが出来ます。フィールドに立っていない時でも相棒である釣り道具に触れて、まだ見ぬ魚に思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

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