クローゼの後継者候補に新たな選手? ヴェルナーとは違う新時代の点取り屋

ドイツ代表のニャブリ photo/Getty Images

ドイツ代表で歴代最多得点記録となる71ゴールを記録したミロスラフ・クローゼの後継者は誰なのか。近年のドイツはセンターフォワードの層が薄いと指摘されてきたが、ロシアワールドカップではひとまずライプツィヒに所属するFWティモ・ヴェルナーがクローゼの後継者候補として注目された。

ヴェルナーはスピードもある興味深いアタッカーだが、ブンデスリーガ公式はヴェルナーとは別にクローゼの後継者候補がいるのではないかと主張している。その選手とは、バイエルンでプレイするセルジュ・ニャブリだ。ニャブリはセンターフォワードを本職とする選手ではないが、得点力はヴェルナーにも劣らぬレベルにある。

ドイツは16日にロシア代表と親善試合を戦って3-0の勝利を収めたが、この試合で先発したニャブリは1ゴール1アシストを記録している。これでニャブリはドイツA代表デビュー後4試合で4ゴール挙げたことになり、得点力は目を見張るものがある。2年前のリオデジャネイロ五輪でも得点王に輝いており、点取り屋という部分ではクローゼの後継者に指名してもいいかもしれない。

ドイツはネーションズリーグで屈辱のリーグB降格を味わうことになったが、今回のロシア戦ではニャブリ、ヴェルナー、レロイ・サネの若手アタッカートリオが躍動。さらに中盤では19歳のMFカイ・ハヴェルツが先発するなど若返りへの道を歩んでいる。悪いことばかりではないだろう。

クローゼが持つ代表71得点の記録に達するためには長く代表でプレイすることが条件となるが、ニャブリは後継者候補の1人となるのだろうか。

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