児童がまちづくりプレゼン 市長、アイデアに感心

 長崎市内の児童が考えたまちづくりに関するアイデアの発表会が17日、市消防局であり、「まちづくり賞」を受賞した小学1~5年の計18人が、長崎らしさや創造力あふれるアイデアを田上富久市長に提案した。

 長崎市は2015年12月、都市計画の基本的な考えを定めた市よかまちづくり基本条例を施行。将来を担う子どもたちにまちづくりについて考えてもらおうとアイデアを募り、3回目の今回は804点の応募があった。識者らが審査し、18点を「まちづくり賞」に選んだ。

 子どもたちは、模型や寸劇などで工夫を凝らしながら発表。長崎にちなんだ音楽が流れる道路や、全国2位の本県漁獲量を生かすツアー、観光地の歴史と算数を組み合わせたドリルで学力アップを狙う取り組みなどを提案した。1人暮らしの高齢者や共働き家庭の子どもが集える施設整備など、身近な課題に沿ったアイデアもあった。発表後、受賞者に表彰状が贈られた。

 昨年の案で来年実現するものもあり、田上市長は「今年も形になりそうなものが出るのでは、というくらいいいアイデア。一緒にまちづくりを進めていけたら」と話した。

 ■受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽低学年の部 稲津陽向(長崎精道1年)菅藤理央(長崎大付属2年)田島花純(山里2年)山口結衣(小榊2年)
 ▽中学年の部 末永らん(長崎精道3年)荒井佑菜(長崎大付属4年)小田暁広(同)原野ひなた(同)平野日翔(同)福田葉瑠(古賀4年)村嶋瑛太(長崎大付属4年)矢野杏珠(同)
 ▽高学年の部 川島実莉(西浦上5年)小林真夕(長崎大付属5年)末永もも(長崎精道5年)橋本岳樹(南長崎5年)山口和葉(西浦上5年)山田愛夏(聖マリア学院5年)

まちづくりのアイデアを発表する児童=長崎市消防局

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