「核兵器無くすには『仲良く』『大好き』を集めること」 レクナ・広瀬さんら 子どもたちに解説

 国際会議「核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」の特別企画「へいわってどんなこと?」が17日、長崎県長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールであり、親子連れなど約120人が核兵器の怖さや平和の尊さについて理解を深めた。

 同集会実行委が主催。長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)副センター長の広瀬訓(さとし)さんと絵本作家の浜田桂子さんが、核兵器や平和とは何かについて、子ども向けに解説した。

 広瀬さんは、核兵器は「『あいつは嫌い』『あいつは憎い』『あいつは怖い』という気持ちを入れて作ったもの」と説明。「無くすためには仲良くしたい、大好き、みんなで一緒にという気持ちを集めることが大事」と伝えた。

 浜田さんは、日中韓の3カ国で共同刊行された自身の絵本「へいわってどんなこと?」に込めた思いを1ページごとに解説。最後に「命は大事。一人の人が生まれるのに、一体いくつの命がつながってきたか考えると、奇跡というのは大げさじゃない。生まれてくることができたのはすごいこと」と語り掛けた。

 長崎市立山里小3年の高尾そよさん(9)は「戦争は怖くて、平和は良いことだと分かった。前に妹とけんかした時、上のお姉ちゃんに『けんかも小さな戦争の始まり』と言われたので、けんかしないようにしたい」と話した。

核兵器について子どもたちに話す広瀬さん(右)=長崎原爆資料館ホール

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