任期満了に伴う神奈川県大磯町長選は18日投開票され、無所属で現職の中崎久雄氏(76)が、ともに無所属の新人で元町議の玉虫志保実氏(59)と材木店経営の飯田修司氏(65)を破り、3選を果たした。
中崎氏は国と連携して進める明治記念大磯邸園の整備事業や、管理栄養士や保健師が地区を巡回する介護予防事業などの実績を強調。「2期8年の成果が花開こうとしている」と町政の継続を訴えた。国や県との太いパイプを生かし、大型事業を実現した手腕が評価された。
玉虫氏は「十分な情報が住民に行き届いていない」と中崎町政の姿勢を批判。市民との協働によるまちづくりを掲げたが、批判票をまとめきれなかった。飯田氏は大規模事業に頼らない地域活性化を訴えたが及ばなかった。
投票率は41・17%で、前回の46・07%を4・9ポイント下回り、過去最低を更新した。当日有権者数は2万7981人(男1万3551人、女1万4430人)。