酒蔵で楽しむクラシック 音・味・香りの融合に満足 大井

 酒蔵でクラシックと日本酒を楽しむイベントが17日、大井町上大井の井上酒造で開かれた。地元住民ら15人が和と洋、音と味と香りとの融合を楽しんだ。

 町商工振興会などでつくる「大井町地酒で乾杯推進協議会」の主催。全国でクラシックのミニライブを行っている一般財団法人「100万人のクラシックライブ」が協力した。

 コンサートには、バイオリンとピアノのプロ演奏家が出演。築90年以上という木造の酒蔵で、ショパン「ノクターン」、ドビュッシー「アラベスク」など10曲を披露した。日本酒にちなみ、演歌のメドレーを演奏する際には酒造の法被を着る演出もあり、参加者は手拍子で応えた。

 演奏後、新酒の仕込みが始まっている酒造りの現場を見学、試飲もした。

 秦野市から参加した松尾祐志さん(49)は「酒蔵で聴く生のクラシックは、非日常的な感じ。その後にお酒も飲めて最高だった」と笑顔で話した。

クライマックスで、法被を着て演歌のメドレーを演奏する出演者=井上酒造

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