燕市で大規模ロケを行っている下町ロケットの関連グッズが好評だ。燕市内の企業と番組のタイアップ商品が燕三条地場産業センター、道の駅国上などで販売されており、燕市はものづくりの魅力を発信する契機につなげたい考えだ。
タイアップ商品は燕三条地場産業振興センターによるエコカップ、片力商事のアイスクリームスプーン、アルミストロー、アウトドア用クッカーなど。森井紙器工業は段ボール製実物大のトラクターを道の駅国上、燕三条地場産業センター2カ所へ無償提供した。
燕市はドラマ放映を通じ、県央地域の高い金属加工技術や産業、観光をPRしたい考え。燕市内の事業所は1783社、従業員は1万7千人、特許数は882件。職人魂を持ち、こだわりの製品、部品を製造する企業が集積する。
燕市の広報担当者は「中小企業が集積する地域だけに大手プロジェクトに参画しようと一生懸命奮闘する姿は当地とオーバーラップする。改めて自社製品の品質の高さを考えるきっかけになってほしい」と語る。
「産地では職人、技能者、後継者不足が大きな課題だけに、域外の方からも番組を通じものづくりに関心を持ってほしい」という。