2019年の殿堂入り投票対象者が発表 652セーブのリベラが登場

日本時間11月20日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決定されるアメリカ野球殿堂入りの、2019年の投票対象者が発表された。今回から投票対象者となったのは20人。歴代最多652セーブをマークしたマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)や2度のサイ・ヤング賞を獲得したロイ・ハラデイ(元ブルージェイズなど)、強打の一塁手として活躍したトッド・ヘルトン(元ロッキーズ)らが今回から投票対象者に名を連ねている。投票結果は日本時間1月23日にMLBネットワークの生放送で発表される予定である。

今回から投票対象者となった20人のうち、初年度での殿堂入りが有力視されているのがリベラだ。クローザーは殿堂入り投票で苦戦する傾向があるものの、歴代最多の通算652セーブ、ポストシーズン通算防御率0.70という驚異的な成績は、「一発合格」での殿堂入りに相応しいと言えるだろう。歴代最高のクローザーであるリベラがどれほどの得票率を叩き出すか注目だ。

同じく今回から投票対象者と20人のうち、程度の大小の差こそあるものの、将来的な殿堂入りの可能性があると見られているのがハラデイ、ヘルトン、アンディ・ペティット(元ヤンキースなど)の3名だ。ハラデイは通算203勝と数字的には少し物足りないものの、2000年代最高の投手であったことに疑いの余地はなく、サイ・ヤング賞を2度受賞。ヘルトンは1900年以降、通算5000打席以上で打率.300、出塁率.400、長打率.500をクリアした19人のうちの1人だが、本拠地が打者有利のクアーズ・フィールドである点がマイナス材料とされている。ペティットはポストシーズンで歴代最多の19勝をマークしているが、キャリア通算防御率3.85では殿堂入りは厳しいか。

また、今回の投票での殿堂入りが期待されているのがエドガー・マルティネス(元マリナーズ)だ。今回がラストチャンスとなるマルティネスは、指名打者の地位を確立した名打者として知られており、9度目のチャレンジとなった前回は得票率70.4%を記録(殿堂入りラインは75%)。近年は得票率の上昇傾向が続いており、ラストチャンスで念願の殿堂入りを果たす可能性は十分にありそうだ。

●殿堂入り投票対象者
エドガー・マルティネス(10度目)
フレッド・マグリフ(10度目)
ラリー・ウォーカー(9度目)
ロジャー・クレメンス(7度目)
バリー・ボンズ(7度目)
カート・シリング(7度目)
サミー・ソーサ(7度目)
マイク・ムシーナ(6度目)
ジェフ・ケント(6度目)
ゲーリー・シェフィールド(5度目)
ビリー・ワグナー(4度目)
マニー・ラミレス(3度目)
オマー・ビスケル(2度目)
スコット・ローレン(2度目)
アンドリュー・ジョーンズ(2度目)
マリアーノ・リベラ(初)
ロイ・ハラデイ(初)
トッド・ヘルトン(初)
アンディ・ペティット(初)
ランス・バークマン(初)
ロイ・オズウォルト(初)
ミゲル・テハーダ(初)
プラシド・ポランコ(初)
ケビン・ユーキリス(初)
デレク・ロウ(初)
フレディ・ガルシア(初)
バーノン・ウェルズ(初)
テッド・リリー(初)
トラビス・ハフナー(初)
ジェイソン・ベイ(初)
マイケル・ヤング(初)
ジョン・ガーランド(初)
ダレン・オリバー(初)
フアン・ピエーレ(初)
リック・アンキール(初)

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