長崎大学病院(長崎市坂本1丁目)は今月、高度な医療を提供、開発できる「一般病院3」として、日本医療機能評価機構(東京)から認定を受けた。この区分で認定されたのは全国で初めて。医療安全管理体制が充実しており、専門家が連携するチーム医療が機能していることなどが評価された。認定は2日付。
同機構や同病院によると、この評価制度では、国内の病院運営の実態を、第三者の立場から審査。医療機関の規模や機能、役割ごとに七つの区分で認定している。全国の病院の3割程度の2189病院が何らかの認定を受けている。
一般病院3は4月に生まれた区分で、高度医療を担う特定機能病院や大学病院が対象。医療事故を防ぐための医療安全対策や、病院の理念を現場に反映させる組織運営などが高いレベルで求められる。手術後の患者死亡が相次いだ群馬大病院の特定機能病院取り消しなどを受けて、より厳しい審査の必要性が求められたことが背景にあるという。
同機構の担当者は3日間にわたり長崎大学病院を訪問。ある患者が実際にどのような診察や投薬、栄養管理やリハビリを受けたかなどをカルテなどで確認し、幹部や職員への聞き取り調査などを経て認定した。
増崎英明・病院長は「特定機能病院を対象とした審査において、本院が認定第1号になりうれしい限り。スタッフの日頃からの診療や運営に対する姿勢が評価されて大変喜ばしく思う。この認定を励みに、患者さんにさらに安全で高度な医療を届けたい」としている。
「一般病院3」認定 第1号 第三者機関から チーム医療など評価 長崎大
- Published
- 2018/11/21 11:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 13:20 (JST)
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