リオティント、「責任をもって生産されたアルミ」をネスレネスプレッソに供給

 スイスのネスレネスプレッソは世界で初めて〝責任をもって生産されたアルミニウム〟を使用し、コーヒー用カプセルを製造する。両社はこのほど覚書を締結。リオティントはネスプレッソのカプセル製造企業と連携し、2020年までに持続可能なアルミニウムの100%使用を目指す。

 アルミの供給元であるリオティントが19日に発表した。

 〝責任をもって生産されたアルミニウム〟とは、アルミ製錬をはじめとしたアルミ関連企業や自動車・包装・建築関連企業など70以上のメンバーが参加する「アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ」(ASI)が認証したアルミのこと。ASIでは生物多様性の保護や先住民の権利尊重、水資源の管理、アルミ製造過程における炭素排出の提言を促進するための基準を定めている。

 リオティントはネスプレッソとともにASI創設メンバーの一員。ASI認証を受けたアルミは豪州ゴーヴボーキサイト鉱山から、カナダ・ケベック州のアルミナ精製工場、アルミ製錬工場、鋳造工場に至るまで「生産物流管理」に基づいて生産されている。

 また米アップル社やカナダ政府、ケベック州政府の支援を受けた米アルコアとのパートナーシップ「エリシス」を通じ、カーボンフリーアルミ製錬法の開発を進めている。

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