実はその防寒対策は間違いかも…? 本格的な冬を乗り切るための対策とは 冬は低水温により活性が下がるターゲットを多く、釣物が限定される厳しいシーズン。特に凍てつくような寒さとの戦いは修行と言えるほど辛く、釣りどころではありません。今回は冬の寒さを吹き飛ばす、氷点下でも快適に過ごす最強防寒方法をご紹介します。

本格的な冬に負けない防寒対策を!

秋が深まり吐く息が白くなると、いよいよ冬シーズンがやってきます。冬の海は陸地と比べ北風が直に当たり、凍てつくような寒さと戦わなければなりません。

今回は身も凍る本格的な冬にも負けないような防寒対策を紹介します!

間違った防寒対策やってませんか?

冬の防波堤では「今日は10枚着て来たから大丈夫」などと、本日の重ね着枚数を披露する会話が聞こえてきます。

たくさん服を重ねれば暖かくなると思われがちですが、実は服の素材や着方を間違えてしまうと逆に体が冷えてしまう落とし穴があるのです。

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防寒対策の基本

防寒対策をするうえで外せない防寒着。

防寒着の効果を最大限に引き出すために避けて通れないレイヤリングというワードが存在します。

ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーの三種類の構成、さらに各レイヤー別に体を温める役割が振り分けられています。

ふさわしいものを正しく着ることで、真冬の強い味方となってくれることでしょう!

ベースレイヤー

汗が冷えてしまわないように汗を素早く吸水・拡散して肌をドライに保ち、保温性の確保が主な役目。

吸湿性と速乾性に優れたポリエステルメリノウールと呼ばれる保温性・消臭効果のある天然素材が向いています。

釣りメーカーにこだわらず、スポーツ量販店に数多くディスプレイされています。

ミドルレイヤー

外気を遮断してウェア内部の温度を保つ働きを目的としており、全体の温度調整を行う司令塔的な役割も果たします。

普段着でも着用機会の多い、ダウン生地フリースなど保温・ストレッチ性能に優れている素材がミドルレイヤーには最適。

しかし濡れにはめっぽう弱いため、濡れからしっかり離して着用して下さい。

アウターレイヤー

ベースレイヤー、ミドルレイヤーの効果を損なわないよう、防水・防風の役割を担っています。

釣具メーカーからも数多くの種類が販売されており、また現場向けのワークショップも機能及びコスパに優れるため注目されています。

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対策の秘訣は3つの首

レイヤリングをマスターしたら、抑えておきたい体の温めポイントを覚えておきましょう。

逆に言えば着こなしがバッチリ決まっていても、温めポイントを見逃すと全身が冷えてしまい釣りどころではない状況になるかもしれません。

首元

冷え対策に欠かせないのが『首』をしっかり温めること。

首の皮膚表面には全身に血液を届ける動脈があり、触ったらわかるよう皮膚から近い場所にあるため外気の影響を受けやすい部位なのです。

動脈内に流れる血液をいかに温めれるかがキーポイントであり、防寒対策の近道といっても過言ではありません。ネックウォーマーや首から顔全体を包むマスクが有効的です。

手首

防寒対策重要ポイント2つ目は『手首』です。手首にも皮膚直下に動脈があり、外気の影響を受けやすく、また外気にさらされやすい箇所でもあります。

また手首を冷やしてしまうと指先や足先にある細い血管へ血の巡りが悪くなり、釣りに必要な細かい作業が困難になってきます。

対策として手首までカバー出来るフィッシンググローブの準備をおすすめします。

足首

手首と同じように『足首』にも防寒の要である動脈が走っています。

足首だけではなく足裏全体が一度冷えてしまうと、なかなか元に戻らず耐えがたい寒さを感じてしまいます。

防寒ブーツは足首までカバー出来るものをチョイスし、靴下用ホッカイロや足首サポーターを活用しましょう。

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防寒グッズでさらに追い込み

冷えに負けない防寒対策が出来たら、更に快適に過ごせるようサイドグッズを身に着けましょう! ここまで来れば雪降る厳冬期もしっかり釣りに集中出来ます。

完璧な防寒対策で冬の海を攻略しよう

今回ご紹介した『レイヤリングの基本』『3つの首』『便利グッズの活用』を駆使すれば極寒のフィールドでも快適に釣りを行うことが出来ます。

完璧な防寒対策で冬の海を心行くまで楽しみましょう!

最後になりましたが、冬は“汗をかいている実感”がないことや“体が冷えるから水分摂取を控える”など意外にも脱水症状のリスクが高まるシーズンです。

暖かい飲み物で体を温めつつ小まめな水分補給を心掛けるようお願いします。

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