YOMAが「Wave Money」の株式34%を取得 ミャンマーの電子マネー市場がさらに激戦に ミャンマーにも電子マネーの普及が急ピッチで進行中だ。

ミャンマーにも電子マネーの普及が急ピッチで進行中だ。

YOMAが「Wave Money」の株式34%を取得 ミャンマーの電子マネー市場がさらに激戦に

ミャンマーにも電子マネーの普及が急ピッチで進行中だ。現在、「Wave Money」 と「OK Dollar」が2強の様相を呈しているが、このほどミャンマーで携帯電話事業を展開するカタール系の「オレードー」(Ooredoo)が、携帯電話番号と関連付けた口座間でお金のやりとりができる電子マネー「Mパイサン(M-Pitesan)」の提供を開始した。全国2400カ所の代理店で入出金ができる。今後QRコードを使った決済にも対応していく予定だという。
また、「Wave Money」にも強力な助っ人が参入した。ヨマ・ストラテジック・ホールディングス(YSHミャンマーの大手財閥企業)が、ミャンマーで携帯電話を使って送金・決済するサービス「WaveMoney」を事業展開する「デジタル・マネー・ミャンマー」の株式34%を取得すると発表した。
同社にはMPTに次いで携帯通信事業第2位のテレノールがすでに51%を出資。残りはミャンマーの大手財閥「サージ・パン・アンド・アソシエイツ」(SPA)傘下の「ファースト・ミャンマー・インベストメント」(FMI)などが出資している。ちなみにヨマはFMIが持つ株式44%のうち34%を1940万ドル(約21億円)で譲り受ける形となった。「Wave Money」の今年1月時点での月間売上高は前年同月の10倍以上の伸び、決済額は25倍以上に増えたという。ヨマはシンガポール証券取引所に上場しているだけに、ミャンマーにおける電子マネー事業の拡大に期待する内外の投資家からの資金調達もしやすくなるとみている。

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