イラスト、浮世絵、カッパいろいろ「河童展」 南足柄

 誰もが知っている妖怪「河童(かっぱ)」について人々がどうイメージしてきたかを、愛好家のコレクションで展望する「河童展」が南足柄市郷土資料館(神奈川県南足柄市広町、「丸太の森」敷地内)で開かれている。

 金太郎伝説のふるさと・南足柄で、金太郎の「おかっぱ頭」にちなんでの特別展。展示品はすべて、相模原市中央区淵野辺に住む守屋春男さん(77)の収集品で、河童に絡むなら何でもありの膨大なコレクションから厳選した310点余り。

 著名な画家や漫画家らの手になるイラスト色紙100点のほか、浮世絵、掛け軸、お面や土鈴、貯金箱…。アニメグッズもあれば、河童が描かれた化粧まわし姿の稀勢の里が登場する「飲酒運転ゼロ」のポスター、河童がモチーフの鬼瓦など実に多彩だ。

 河童は、水神が落ちぶれたものという見方もあり、戦前は畏怖の対象だったが、戦後は漫画家が描くなどして愛すべきキャラクターに変わっていったという。県内の河童伝承として茅ケ崎市の「河童どっくり」も紹介されている。

 30日まで。月曜と27日は休館。一般400円、小中学生200円。問い合わせは同館電話0465(73)4570。

守屋春男さんの多彩なコレクションが並ぶ「河童展」=南足柄市郷土資料館

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