地ダコとトマトの洋風ごはん 恵だこでグランプリを アクトフォーが開発 Fish-1最終審査へ

 長崎県佐世保市相浦町の佐世保魚市場内の食品卸売業、アクトフォー(金子卓寛社長)が手掛ける、特産の「恵だこ」を使った洋風炊き込みご飯の素「地ダコとトマトの洋風ごはん」が、25日に東京で開かれる「第6回Fish-1グランプリ」の最終審査に進むことが決まった。

 九十九島近海や生月島、五島列島で漁獲され、佐世保魚市場に水揚げされる真ダコを「恵だこ」としてブランド化。洋風炊き込みご飯の素は、弾力と濃厚なうまみが特徴の恵だこを気軽に味わってもらおうと、約1年かけて開発した。

 1袋(2~3人前)240グラム中にタコ100グラム、ホールトマト65グラムと具材をたっぷりと使用。濃縮エキスや添加物を使わず素材の味を生かし、子どもからお年寄りまで安心して食べられる品に仕上げた。商品開発部主任の木下菜々枝さんは「洋風のたこ飯は珍しいので、客の反応が楽しみ。日本一おいしいタコで味付けにも自信があるので、グランプリを目指したい」と意気込みを語った。

 「地ダコとトマトの洋風ごはん」は、同社が運営する通販サイト「長崎 九十九島 めぐみもん」のほか、道の駅「させぼっくす99」(愛宕町)、生産者市場さんむーん(本島町)、グラバー園売店(長崎市南山手町)などで販売。920円(税込み)。

 ■Fish-1グランプリ

 魚離れを食い止めようと、全国漁業協同組合連合会でつくる国産水産物流通促進センターが主催。▽全国の漁師一押しの魚を使った「漁師自慢の魚プライドフィッシュ料理コンテスト」▽手軽においしく食べられる国産の水産物を使った加工品「ファストフィッシュ商品コンテスト」-の二つで水産物の魅力をPRする。「地ダコとトマトの洋風ごはん」は、ファストフィッシュ商品コンテストの最終選考5品に選ばれた。来場者の投票と審査委員の審査でグランプリが決まる。

Fish-1グランプリへの出品が決まった「地ダコとトマトの洋風ごはん」=佐世保魚市場

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