登り窯“古里”で再建 東日本で被災・陶芸家山本さん

東日本大震災での被災を経て、移住した宮崎市で登り窯による作陶を始めた山本勘弥さん=宮崎市鏡洲

 加江田渓谷に近く、川や木々に包まれた宮崎市鏡洲の山の斜面に、陶芸家の山本勘弥さん(46)=東京都出身=が、陶器を高温で焼き上げる伝統的な窯「登り窯」を6月に完成させた。創作活動の拠点にしていた栃木県で東日本大震災に被災し窯が倒壊。両親の古里である宮崎市に移住し、友人や顧客の協力を得て7年ぶりに登り窯での作陶を再開し、10月に初めて窯出しした。

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