まちの変貌たどる 貴重な資料100点展示 専修大

 昭和初期から同20年代にかけて大きく変貌した川崎市多摩区の歴史を紹介する展示会「『学びのまち』多摩区の源流をたずねて」が28日まで、小田急線向ケ丘遊園駅北口の専修大学サテライトキャンパスで開かれている。幻となった「枡形山遊園地計画」の資料も初公開されている。入場無料。

 同大の創立140周年と生田キャンパス開設70周年を記念し企画された。同大や日本女子大、明治大の学生計約2万6千人が集まる“学生街”となった同区の歴史を約100点の資料で紹介している。

 発展のきっかけとなったのは1927(昭和2)年の小田急線の開通や向ケ丘遊園地の開園だった。当時の沿線の見どころを紹介した「小田原急行鉄道沿線名所案内」や「南武鉄道沿線案内」、絵はがきなど貴重な資料を展示。小田急電鉄が枡形山全体を遊園地やホテルや住宅、別荘として開発しようとした「幻の枡形山遊園地計画」のパンフレットも初公開している。

 同大大学史資料室の瀬戸口龍一室長は「向ケ丘遊園駅や登戸駅の周辺で再開発が進み、景観が変わってきている。ぜひ、昔の景色や歴史を知ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。22日休館。 

まちの変遷を紹介している展示会「『学びのまち』多摩区の源流をたずねて」

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