鎌倉幕府の3代将軍・源実朝をしのぶ「第31回実朝まつり」が23日、神奈川県秦野市東田原の実朝公御首(みしるし)塚と、田原ふるさと公園周辺で開かれた。実朝は鎌倉・鶴岡八幡宮で暗殺され、首は秦野に運ばれ手厚く供養されたといい、まつりは地元住民などでつくる実行委員会が毎年開いている。
御首塚の前で法要が行われ、歌人としても有名な実朝の和歌が読み上げられた。稚児武者行列では厚紙などで手作りした鎧兜(よろいかぶと)や鮮やかな着物をまとった児童ら14人が周辺を練り歩き、御首塚に献花した。
実朝役の市立東小学校5年生の男児(10)は「着物で階段を上るのは大変だったけれど、楽しかった。実朝公に扮(ふん)することができてうれしい」と話した。
実行委の高橋正弘委員会長(72)は「まつりを通して生まれた鎌倉などとのつながりを広げ、いつまでもまつりを続けていきたい」と力を込めた。