メクル第325号 焼き物をデザイン

 「いらっしゃいませ。『こびとショップ』へようこそ」。東彼杵(ひがしそのぎ)郡川棚(かわたな)町立川棚小4年の久家礼奈(ひさいえれな)さん(9)は年に2回、自分でデザインした焼き物を販売(はんばい)しています。手描(が)きのかわいいイラストが、焼き物ファンの間でひそかな人気です。
 お母さんの実家は、波佐見町中尾郷(なかおごう)で焼き物を作る窯元(かまもと)「輝峰製陶所(きほうせいとうしょ)」。小さいころから、自分で絵を描(えが)いた器を作っています。毎年、春と秋に開かれる中尾郷の焼き物イベントで、お店の一角に「こびとショップ」を開き、自分で作品を売っています。
 10月27日にあったイベント「秋陶(しゅうとう)めぐり」では24点販売。たくさん買ってくれるお客さんもいて、好評(こうひょう)でした。お客さんの一人に「めずらしい『曜変天目(ようへんてんもく)』の模様(もよう)で作ってみて」とリクエストされ、「むずかしそうだけど、やってみたいな」と意欲(いよく)をもやしていました。

「こびとショップ」で自作の器やはし置きを販売する久家さん=波佐見町中尾郷

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