【平成の長崎】ダイヤモンド・プリンセスが進水 火災から7カ月 平成15(2003)年

 長崎市の三菱重工長崎造船所で4月12日、世界最大級の豪華客船ダイヤモンド・プリンセス(113、000トン)の進水式があり、長崎港に白亜の巨船が姿を現した。
 同船は本来、同型の2番船として建造されていたが、昨年10月、内装工事中に火災を起こして復旧工事中の一番船(現サファイア・プリンセス)から船名を受け継いだ。来年2月に完成し、船主のP&Oプリンセス・クルーズ社(英国)へ先に引き渡される予定。
 進水式には約80人が出席。船主のピーター・ラトクリフ社長が手おので支え綱を切断すると、全長290メートルの船体がゆっくりと立神第一ドックを離れ、約700メートル離れた向島岸壁までタグボートに引かれて移動した。
 船体の約四割を焼失したサファイア・プリンセスの工事も香焼工場で順調に進んでおり、既に焼損部分の約7割が復旧したという。(平成15年4月13日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

長崎港に姿を現したダイヤモンド・プリンセス

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