【平成の長崎】初代壱岐市長に長田氏 平成16(2004)年

 合併新市発足に伴う初の壱岐市長選は18日、市内44カ所で投票が行われ、即日開票の結果、元郷ノ浦町議の長田徹氏(58)=無所属=が、前芦辺町長の白川博1氏(54)=同=と前郷ノ浦町長の長嶋立身氏(55)=同=を大接戦の末破り、当選した。
 当日有権者数は2万6012人(男1万2138、女1万3874)。投票率は89・15%(男88・09、女90・08)=市選管調べ=。
 長田氏は、昨年6月の旧郷ノ浦町の町長選で敗れた後、市長選への立候補を決意。
 後援会や同窓生を中心に選挙戦を展開した。大票田の郷ノ浦町で町長選同様の浸透を見せ、出身地の勝本町でも他の2人を圧倒する強さを発揮。街頭演説などでは、民間の経営感覚による市政運営を強調した。地域再生による人口減少の歯止めと、行財政改革を政策の柱に打ち出し、支持を広げた。
 白川氏は芦辺町長時代を含め30年余りの豊富な行政経験を、長嶋氏は前郷ノ浦町長としての実績などをそれぞれ訴えたが及ばなかった。
(平成16年4月19日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

三つどもえの大接戦を制し、万歳で当選を喜ぶ長田徹氏=壱岐氏郷ノ浦町の壱岐交通ホテル

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