魚がルアーにバイトする理由を考えてみた
エサとは似ても似つかないようなルアーにも、果敢にアタックしてくる魚たち。考えてみると、魚がルアーにバイトするのは「エサだと思ったから」という単純な理由だけではなさそうです。
いったいそこにはどんな動機が潜んでいるのでしょう? あらゆる観点から考えてみました。
1)空腹
魚がルアーにバイトしてくる最大の理由は、「お腹が空いていたから」というのが一番でしょう。お腹が空いていればいるほど、目の前を通るルアーが魅力的に映ることに違いありません。
人間でもお腹が空いていれば、食品サンプルを本物と間違えてしまうこともあるでしょう。
例えそれが本物のエサでなく偽物だったとしても、空腹であればとっさにエサだと判断して、魚はバイトしてきてしまうのではないでしょうか。
2)怒り
魚がルアーにバイトしてくるのは、怒りによるものもありそうです。
例えば、スポーニングシーズンのブラックバスは、産卵床周りにルアーが近づいてくると卵を食べられてしまうと思って攻撃してきたと考えられる時もあります。
また、ノイジー系ルアーのようにうるさく不快な音を立てるルアーも攻撃対象となることがあるようです。
人間も同じでうるさく不快なもの、例えば蚊が耳元に飛んできたりすれば、怒ったり追い払ったりしまいがちですよね。
3)興味本位
魚はルアーを興味本位で口にすることもあるようです。魚には手がありませんので、これはエサなのかそれともエサではないのかを口にして確かめてみることもあるようです。
人間の目で見て、どう考えてもエサには思えないルアーに魚がバイトしてくるのは、興味本位であることも多いのではないでしょうか。
4)縄張り意識
魚には、縄張りに入ってきた他の魚を追い出そうとするタイプも居ます。この場合は、ルアーをエサとしてでなく、追い払うためにバイトしてきているのでしょう。
そのため、縄張り意識を利用してバイトさせようと考える際には、大きめのルアーやアピールの強いルアーを使った方が効果的かもしれません。
5)反射食い(リアクション)
魚はとある条件に対して、反射食い(リアクション)を起こすこともあるようです。
この反射を利用したテクニックとして、ウィードにルアーを引っ掛けて、それが外れたアクションでバイトを誘う「ハングオフ」があります。
魚にとっては、止まっている状態から突然素早く動き出せば、エサとなるエビや小魚だと反射的に判断してしまうのではないでしょうか。
人間で反射する条件といえば、熱いお湯に手をつけてしまったときに、考えるより先に手を離すといった感じで、魚にも反射を起こす条件がいくつかありそうです。
バイトしてくる理由を考えて釣果アップに繋げよう!
魚がルアーにバイトしてくる理由を考えると、今までとルアーの使い方や選び方が変わってくると思います。
このルアーで釣れた理由はこうではないかと推測しつつ釣りをしていけば、釣果アップにつながるのではないでしょうか。