火星探査機インサイト、いよいよ着陸へ。超小型人工衛星マルコからの中継に期待

NASAの火星探査機「インサイト(InSight)」は、日本時間11月27日午前5時頃に火星に着陸します。

インサイトは、現地時間2018年5月5日に米国カルフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地からアトラスVロケットによって打ち上げられました。当初の計画では、2016年3月の打ち上げを予定していましたが、搭載する地震計にトラブルが発生したため、計画が再設定されたものです。

インサイトは火星の地質学的進化の研究・調査を目的とした探査機。他の移動式の探査ローバーとは異なり、移動せず着地点に留まり主に3つの装置を用いて調査を実施します。

また、インサイトと同時に投入されたキューブサット(超小型人工衛星)である「MarCO-A」「MarCO-B」(通称:マルコ)も同時に火星に接近し、インサイトの着陸時のデータをリアルタイムに送信します。マルコはキューブサットとして史上初の惑星探査ミッションに加わり、その役割に期待が高まっています。

なお、インサイトの火星探査はこれから約2年間、2020年11月24日まで活動することとなります。

Image Credit:NASA
https://mars.nasa.gov/insight/spacecraft/instruments/summary/

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