【家庭ごみ有料化】海老名市議会、常任委が条例改正案可決

 ごみの減量化策として家庭系の有料ごみ袋や戸別収集の導入などを盛り込んだ神奈川県海老名市の条例改正案を巡り、継続審査としていた同市議会経済建設常任委員会は26日、賛成多数で可決した。29日開会の第4回定例会の本会議で報告される見通し。常任委で一定の結論が出たことで改正案成立の公算が大きくなったが、市民生活への影響などを踏まえ反対の声も残る。本会議での議論に注目が集まる。

 改正案は市が第3回定例会最終日に本会議に提出していた。同常任委が閉会中の10~11月に計4回、継続審査を実施。最終の11月26日の採決で5対1の賛成多数で可決に至った。これまでの議論では、ごみ排出量の近年の推移や市民向け説明会の実施状況、ごみの広域処理を行う高座清掃施設組合(同市本郷)への負担金の影響などを確認した。

 委員からは市側に「なぜもっと早い段階から減量化に動きださなかったのか」「事業系ごみの減量化策の(実施の)行程が示されないと市民が納得しない」などと問う活発な議論があった。賛成意見の中にも同組合を共に構成する座間、綾瀬市にもさらなるごみ減量化策を促すことを求める声も出ていた。

 今後の本会議で討論・採決などが行われることから、家庭系ごみの有料化などを巡る議論は年内に何らかの結論が出る見通しとなっている。

海老名市内の家庭ごみ収集の様子

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