今季のアーセナルは安定して勝ち点を稼げているが、やや失点が多いと評価されている。先制を許すゲームも多く、それを後半にひっくり返す展開も目立つ。スポットライトを浴びているのはピエール・エメリク・オバメヤンら攻撃陣の方だ。
しかし、クラブOBのポール・マーソン氏は最後方からチームを支える男のことを忘れないでほしいと主張している。今夏レヴァークーゼンからやってきたGKベルント・レノだ。
今夏のアーセナルではサンプドリアから獲得したMFルーカス・トレイラが目玉となっており、あまりレノに注目が集まることはなかった。しかも開幕当初は指揮官ウナイ・エメリがベテランのペトル・チェフを起用していたため、それもレノの存在感が薄くなった理由でもある。
しかし現在はレノがポジションを奪っている。チェフが負傷したこともあるが、第8節フラム戦からはリーグ戦でもフル出場を継続。残念ながらこの間クリーンシートは達成できていないのだが、英『sky SPORTS』でマーソン氏はレノのパフォーマンスが優れていると評価している。
「レノは非常に良いよ。違うかい?彼は良いGKに見えるし、冷静だ。いくつか素晴らしいセーブも見せている。彼は高いレベルでゲームを読んでいるし、素晴らしいよ。実に素晴らしい」
マーソン氏はチェフとレノの距離はかなり遠くなったとも考えているようで、守護神争いはレノに軍配が上がったと見ていいのだろう。まだ失点は続いているが、レノの存在も忘れてはならない。