【卓球】及川瑞基が独・ブンデスリーガでスウェーデンのエースに快勝 2点取りの大活躍

*写真は大学2年時の及川瑞基(専修大学)/写真提供:及川瑞基

<ブンデスリーガ2018/19シーズン第11節 TSV Bad Konigshofen vs Borussia Dusseldorf>

25日、ドイツのプロ卓球リーグであるブンデスリーガ(1部に当たる)に及川瑞基(11月度世界ランキング76位・21歳)=専修大学=が出場した。及川のチームが対戦したのは、“ドイツの皇帝”、ティモ・ボル(同3位・37歳)=ドイツ=を擁し、幾度も優勝してきたボルシア・デュッセルドルフだ。(ボルは今回の試合は欠場している。)

及川は1番手で、スウェーデンの若手選手であるアントン・カールバーグ(同140位・21歳)と対戦し、3-1で勝利した。及川は勝利後、ラリーズのインタビューに答え、「1セット目の出だしから良いスタートを切れるように対策を立てていきました。アントンはサーブがとても分かりづらくて1セット目を落としたのですが、2セット目レシーブを少し変えて上手くいきました」と勝因を分析している。

2番手、3番手と及川のチームメイトが敗北し、絶体絶命で回ってきた4番手に及川が再び登場。対戦相手はクリスチャン・カールソン(同25位・27歳)=スウェーデン=だ。

クリスチャン・カールソンは今月開催されたスウェーデンオープンで上田仁丹羽孝希を破りベスト8に進出しており、兄弟のマティアス・ファルク(同12位・27歳)=スウェーデン=と共にスウェーデンのエースとして活躍している選手である。加えて、今年の世界選手権(団体戦)でも銅メダルを獲得しているため、まさに世界トップクラスの選手だ。

及川も過去2度敗北していたというが、1ゲームを逆転で奪取し、そのまま3-0のストレートで見事勝利を収めた。及川は「カールソンには過去に2回負けていたので自分は向かっていくだけでした。1セット目逆転勝ちしてから勢いに乗ることができました」とコメントしている。

その後及川のチームは惜しくも敗北してしまったが、以前にも強豪国・ドイツ代表選手を倒すなど、確実にドイツで力をつけている及川。1月の全日本選手権では水谷隼がいる山でスーパーシード権を獲得したが、修行の成果を発揮できるか。

ブンデスリーガ2018/19シーズン第11節 及川瑞基の結果詳細

TSV Bad Konigshofen 2-3 Borussia Dusseldorf

及川瑞基 3-1 アントン・カールバーグ(スウェーデン)
4-11/11-5/11-8/11-5

及川瑞基 3-0 クリスチャン・カールソン(スウェーデン)
12-10/11-8/11-6

文:ラリーズ編集部

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