ハワイのコンビニ「ABCストア」は日系人がオーナーだった!【日本発祥の意外なもの】

(c)ABC STORES

ハワイに行ったらついつい立ち寄ってしまうのがABCストア。飲み物、スナック、コスメ、薬、お土産までなんでもあるし、早朝から深夜まで開いているし、とっても便利ですよね。ポップな雰囲気でとてもメジャーなお店のせいか、日系人のお店と知って意外に感じました。

創業者は日系2世

ABCストアがスタートしたのは、1964年のこと。今から50年以上も前なんですね。

創業者のシドニー・信二・コササさんは、岡山出身の父親と母親が経営していたワイキキ・カイムキの食料雑貨店を子供の頃から手伝っていました。大学生になると、カリフォルニア大学のバークレー校で薬剤師の学位を取得します。その7年後にハワイに戻ると、妻ミニーさんと一緒にドラッグストアをオープン。瞬く間に8店舗まで店舗を増やしました。

そんな折、マイアミビーチを訪れたシドニーさんは、観光客が、ホテルの値段の高いお店でなく、ローカルのコンビニで買い物をしているのを目撃。ハワイでもそのうちきっとそうなると睨み、ABCストアを始めたというわけです。記念すべき1号店は、ワイキキ・カラカウア通りに華々しくオープンしました。

(c)ABC STORES

ABCストアのコンセプトは、観光客に便利な場所にあり、公正な価格で販売すること。子供の頃から手伝っていた食料品店と、自身で始めたドラッグストア。これらの経験が中核になっていたのですね。

ハワイ以外にも店舗を持つ一大チェーン

(c)ABC STORES

ABCストアは、今や75以上の店舗を持つ一大チェーン。息子のポールさんの代になってからも店舗は拡大し、ハワイ、グアム、サイパンの他、ラスベガスにもお店があるんですって。上の画像はラスベガス店の写真です。

ちなみに、店名のABCストアは、英語が苦手な外国人にも覚えられるようにと命名されたとか。このあたりに、日系人ならではの感覚が漂っていますね。名前の覚えやすさは、お店の発展に大きな役割を果たしたに違いありません。

『【特集】知られざるジャパンクオリティの世界へ。“日本発祥の意外なもの”』では、この他にもいろいろと日本発祥の意外なものをご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

参考

[ABC STORES]

[海外移住資料館]

[Wai Wai Hawaii]

[Photos by shutterstock.com]

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