今季限りでマンチェスター・ユナイテッドとの契約が満了になる状態のスペイン代表GKダビド・デ・ヘア。
延長に向けた話し合いは行われてきたものの、それはあまりうまく進んでいないという。一説には、パリ・サンジェルマンからかなりの条件でのオファーが舞い込んでおり、1月にも合意するのではないかとも。
もしデ・ヘアが退団するのならば、マンチェスター・ユナイテッドはその後継者を誰にすべきなのか?『Sportskeeda』の記事を見てみよう。
5:アルバン・ラフォン(フィオレンティーナ)
サッカー界で屈指の若手ゴールキーパーといえば、アルバン・ラフォンの名前を誰もが挙げることだろう。
193cmの身長を持ち、16歳でトゥールーズのレギュラーとなった。フランスリーグの最年少記録を作り、アーセナルやクリスタル・パレスなどのクラブにも狙われた。
ビッグクラブへの移籍にも準備ができている。そう感じさせる中で、彼はイタリア・セリエAのフィオレンティーナ加入を選択。ドロンゴフスキらとの競争の中でも、ラフォンは彼の質を示している。
セリエAでも屈指のゴールキーパーの一人だ。もしデ・ヘアがオールド・トラッフォードを離れるのであれば、いい後釜になるはずだ。
デ・ヘアのように俊敏であり、ボールも持てる。年齢を重ねるにつれて、その判断力も改善させていくだろう。
4:アレックス・メレト(ナポリ)
イタリアはいつだって優秀なゴールキーパーを生み出してきた。今であればACミランのジャンルイージ・ドンナルンマが筆頭だが、その次がナポリのアレックス・メレトだろう。
ウディネーゼで育った彼はドンナルンマのように上昇気流に乗り、セリエAでそのクオリティを証明してみせた。
SPALへのローンを経験し、昨季は奇跡的な残留に貢献。飛び出しが素早く、俊敏で、反射神経も鋭く、ゲームを読むことができる。
夏にはユヴェントスを含めた多くのクラブに狙われたが、最終的にはナポリへ移籍。プレシーズンで怪我をしてしまったためまだ出場はなく、ユナイテッドのスカウトが動くなら今かもしれない。
メレトはまだ21歳だ。デ・ヘアの長期的な後継者として考えられるし、将来的には前任者を上回るかもしれない。
3:ジャンルイージ・ドンナルンマ(ミラン)
この1~2年、ドンナルンマは今ひとつ難しい状況に置かれている。ミランはなかなか調子が安定しないし、彼自身も移籍問題で揺れ、ミーノ・ライオラ代理人とクラブとの関係も悪化している。
とはいえ、ドンナルンマは世界で最も才能があるゴールキーパーの一人であることは間違いない。
ペナルティエリアでのいい戦術眼があり、比類なきセービングを見せる。マンチェスター・ユナイテッドでデ・ヘアの後釜となるには理想的な存在であるとしか言いようがない。
また、20歳でありながら経験が豊かだ。デ・ヘアが退団を決めたら、モウリーニョとユナイテッドが彼の獲得を考えないわけがないだろう。ライオラ代理人との関係もあるのだから。あとは、価格がどうなるかだ。
2:ジョーダン・ピックフォード(エヴァートン)
マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグが始まってからほとんどイングランドのゴールキーパーをレギュラーにしていない。しかし、デ・ヘアが退団することになれば、その流れを変える可能性はある。
なぜかといえば、長らくイングランドには優秀な選手がいなかったものの、今はジョーダン・ピックフォードがいるからだ。
彼は2016-17シーズンにサンダーランドで活躍を見せ、初めてプレミアリーグでレギュラーを務めたということを感じさせなかった。
185cmと体格は恵まれているとは言えないが、彼の俊敏性は多くのシュートをゴールマウスから弾き出す。配球もとてもいいし、守備を組織することにも優れている。
問題は価格だ。イングランド内では選手の価格が高騰するため、大きな金額が必要になることが予想される。
1:ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)
間違いなく、彼は今のサッカー界で最も優秀なゴールキーパーの一人だ。ユナイテッドのファンは、彼がもしデ・ヘアの代わりにやってきたとしたら、何の悩みも抱くことはないだろう。
素晴らしいショットストッパーであり、戦術眼が優れており、カウンターアタックの起点にもなれるキックとスローイングがある。デ・ヘアよりもむしろマンチェスター・ユナイテッドを強くできる選手かもしれない。
彼のプレーはおそらくユナイテッドの攻撃陣に自信を与えられる。その落ち着きと指揮は、アレックス・ファーガソン時代のような堅実性をチームにもたらすことができるのではないか。
アトレティコ・マドリーとの契約には1億ユーロの解除条項が付随している。当然一昔前なら獲得不可能な額だが、今となっては…。