神奈川県三浦市などが主催する三浦国際市民マラソンの実行委員会事務局で発覚した使途不明金問題で、元事務局長=21日付で懲戒免職処分=が裏金を捻出するために領収書を偽造する際、大半は白紙の領収書に元事務局長や部下が金額を書き込んでいたことが28日、分かった。
同日開かれた市議会全員協議会で、市側が答えた。
市の調査によると、元事務局長は市内のデザイン業者と共謀して架空・水増し発注を繰り返したり、飲食費や土産品購入費などの領収書を偽造したりするなどし、少なくとも約2900万円の裏金を捻出していた。
領収書偽造について、市は「白紙の領収書を使った金額の書き込みが大半を占めている」と説明。不正に関与した職員について、吉田英男市長は「警察の捜査を踏まえ、処分基準にのっとって処分する」と答弁。デザイン業者についても「犯罪性がある場合は、損害賠償を請求したい」とした。