全国的晴天は12月2日(日)のみ 来週前半にかけて気温変化大きく

2日(日)の雨の予想 天気は下り坂

 寒気の影響で、北陸から北の日本海側は所々で雪や雨が降っている。この方面は緩急があるものの、あす30日(金)~12月1日(土)にかけて雪や雨が降りやすい見込み。全国的に広く晴れるのは2日(日)となるが、その頃には西から天気が下り坂に向かいそうだ。

30日(金)朝と1日(土)朝の予想天気分布

11月最終日~1日 冬の天気分布

 30日は、北日本日本海側や北陸で午前中を中心に雪や雨が降るが、太平洋側の各地はだいたい晴れる。朝の気温は全国的にけさより低いとはいえ、これでようやく平年並みとなる所が多い。北日本や本州内陸部は昼間の気温が上がりにくく寒いが、関東以西は16℃~20℃と過ごしやすくなりそうだ。
 
 1日は低気圧や寒気の影響を受ける北日本や北陸で、雪や雨が降りやすい予想。西日本も上空高い所の雲が広がる可能性があるが、午後は晴れる所が多い見込み。

週間天気予報(数字は予想最高気温と最低気温)

2日(日)~来週前半 気温変化大

 2日の北・東日本は高気圧に覆われ、日本海側を含めて晴れる地域が多い。一方、西日本は次第に高気圧の圏内でなくなるため、午後は雲の広がる所が多くなりそうだ。3日(月)には西日本から雨の範囲が広がる見込み。4日(火)~5日(水)は日本付近を前線が通過するが、その後は冬型の気圧配置に変わる予想だ。このため、4日は西~北日本の広い範囲で雨、5日は日本海側を中心に雨や雪の降る所が多い見込み。
 
 なお、北日本は2日~4日頃にかけて、東日本太平洋側や西日本はこれから4日頃まで気温の高い状態が続く見通し。特に、3日~4日は西・東日本で気温が20℃前後まで上がる予想で、天気は変わりやすいものの時季外れの暖かさとなりそうだ。ただし、5日以降は気温の下がる地域が多いため、洋服の素材や枚数などを変えることで、こうした変化にうまく合わせる必要がある。(気象予報士・高橋 和也)

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