市原隼人が財宝発掘に挑む！ 過酷な海に潜る醍醐味とは？

市原隼人が財宝発掘に挑む！ 過酷な海に潜る醍醐味とは？

BS-TBS 4Kで12月1日（午後7：00）に放送される「4K開局スペシャル～世界・黄金ミステリー～市原隼人 幻のスペイン財宝船を追え！第2夜『大航海時代が生んだ！黄金トライアングルの謎』」。同番組では、俳優の市原隼人が、アメリカ・フロリダ沖の魔のバミューダ海域で沈没船の財宝発掘に挑む。今回が3度目の挑戦となる市原は、すご腕トレジャーハンターとタッグを組み、約400億円もの宝を積んで沈んだという伝説のスペイン財宝船団「1715」のお宝発掘に奮闘。ロケを終えた市原が番組への思いを語った。

──トレジャーハンティング第3弾が決まった時の心境を、見どころも交えて教えてください。

「地球の7割が海。それだけ広い世界の中には未知の生物がいます。それはまさにロマン。これまでに数々のトレジャーハンターに出会ってきたけれど、それぞれが自分の命を懸けて夢を見ている方たち。うそのない方たちなので、一緒にいても気持ちがいい。ロケ地となったフロリダという独特のゆっくりとした時間が流れる場所も個性的で、毎日朝早く海に行くと、海の表情も地形も毎回違います。それだけ海の流れが強いので、潜るたびにゾクッとする瞬間があり、慣れることがありません。同時に喜びと感動を味わうことができる。海に潜って挑戦している時はまさに充実。その実感が味わえるのがこのシリーズの魅力です。この番組で大切なことは、未知の世界を伝えるということ。それがエンターテインメントの醍醐味なので、『それを味わってもらえる瞬間が来た！』といううれしい気持ちです」

──今回のロケで苦労した部分はありますか？

「今回の旅では、天候は荒れていないのに海は荒れているという状況がたくさんあって、船に乗れないことが多かったです。撮影できるのか？とみんなドキドキでした。撮影の日の朝になってみないと、船に乗れるかどうか分からない。大雨でも海に入れる時もあるし、その逆もある。普段目に見える場所とは違う空間なので、毎日祈るような気持ちでした」

──実際に海に潜るとどんな気持ちなのでしょうか？

「船のスクリューで地中を掘るので、海中はにごってしまい目の前が見えない時が多くて、自分の頭の中で地形を想像しながら穴の真ん中に潜っていきます。土にも種類があって粘土や貝が重なってできた地質などがあって、今回の撮影では土を見ただけでその種類が分かるようになって、効率のいい探し方ができるようになりました。怖い瞬間もあります。海中ですから空気も満足には吸えないし、真っ暗になると気持ちもブレそうになります。ただ必死に探すことしか自分にはできないので、自分の頭の中にマップを作ってひたすら探知機と自分を信じて潜っていました」

──その中でも一番大変だったことは何ですか？

「お宝が本当に見つかるのかどうか、先が見えないことです。急激な天候変化もそうですし、何か得られるかもしれないし、何も得られないかもしれない。その先の見えなさが不安でしたね。でも歴史的価値のあるお宝をハンターたちが気軽に見せてくれたりして、それはまるで大きな歴史の教科書を見せられているような気分でした。そこには歴史や文明を想像させる楽しさがたくさんあって、僕もお宝を見つけたいという思いもありましたが、歴史が垣間見られる瞬間が楽しかったですね」

──タッグを組んだすご腕トレジャーハンターたちの魅力とは？

「野性的な感覚で生活してお宝を探している方々です。彼らは自分を強く見せることも、周囲に壁を作ることもなく、そのままの自分らしさを持っている人たちでした。ただ今回も僕は旅人として参加させてもらっているので、たとえ自分がお宝を見つけたとしても権利はすべてトレジャーハンターの方々のもの。過去にゴールドを見つけた時は鳥肌が立って『自分がもらえるのかな？』と思ったけれど、ダメでしたね（笑）」

──今回は4K映像放送という点も注目ですが、市原さんは4K映像についてどう思いますか？

「4K映像は目で見る以上に生々しく映ってしまうのが特徴です。俳優としてドラマや映画が4Kになってしまったらどうなるものかと思うけれど、今回のような紀行ドキュメントでは、間違いなくプラスに働くと思うし、これまで以上の力を発揮できる素晴らしい技術だと思います。一般的な家庭では4Kを視聴する環境が普及していない現状がありますが、素晴らしい映像が見えるし、質感、空気感、滑らかな動きなどが気持ちよく体感できるので、僕は大好きです」

取材・文／インターネットTVガイド編集部
衣装協力／wjk（ニット・wjk base/TEL 03-6418-6314）