ゾクゾクする読めない展開の連続!井上正大&向里憂香&松野井雅が明かす「神ノ牙‐JINGA‐」舞台裏

ゾクゾクする読めない展開の連続!井上正大&向里憂香&松野井雅が明かす「神ノ牙‐JINGA‐」舞台裏

10月からTOKYO MX、BS11、ファミリー劇場で放送中の特撮ドラマ「神ノ牙‐JINGA‐」。「牙狼<GARO>」シリーズの最新作である今作は、過去のシリーズの敵キャラクター・ジンガの転生体と示唆されている御影神牙を主人公に、謎多きストーリーが展開されている。ジンガが姿を現し、ますます見逃せない今作で、神牙/ジンガを演じる井上正大、神牙の相棒の魔戒法師・楓沙役の向里憂香、アミリ/アルヴァ(声)役の松野井雅に、今後の見どころなどをうかがった。

──出演が決まり、まず自分の役をどう演じようと思いましたか?

井上「最初は、ホラージンガはそのまま演じて、魔戒騎士・御影神牙はその反対のキャラクターとして演じようかと思ったんですけど、それだと『牙狼「<GARO>-GOLD STORM- 翔』で描かれたジンガと、(栗山航が演じた)道外流牙の対比とあまり変わらないかな、と。そこで、御影神牙は光の存在ではあるけど、ホラージンガの闇の香りを感じさせるキャラクターにしようと思いました。御影神牙を以前のジンガに寄せて、その分ジンガをより闇にするというか」

向里「私は自分が演じる楓沙がホラージンガとは違う神牙の相棒だと聞いた時、不安を感じました。シリーズのファンの方にとって、ジンガの相棒はアミリだろうし、私自身もそう思っていましたから、楓沙としてどう神牙の隣に立てばいいのか…。悩んだんですけど、考えすぎず、まず楓沙としての役目を果たそうと思いました。神牙をサポートする役目だったり、魔戒法師として貫き通すべきことだったり、そういう部分をしっかり演じようと」

松野井「私は最初にまず魔導具のアルヴァ(神牙が身につけている、意思を持つ指輪型アイテム)として声の出演になると説明された時、なるほどと思いました。お話をいただけたのはうれしかったですけど、ジンガとアミリの関係は演じきった実感があったし、ヒロインポジションで出演したいとは思わなかった。その点、魔導具としての出演ならファンの方にいろいろ想像していただけるし、演じていても楽しいんじゃないかな、と。いざ始まると、達観した感じを表現することに苦労しましたけど」

──井上さんと向里さんが演じる上で苦労していることは?

井上「ホラージンガと御影神牙のやりとりですね。1人で違和感なく演じられるかが今回の大きなテーマです。お芝居は役者同士のキャッチボールで作り上げていくものですが、僕は2人いるわけではないので(笑)。スタッフさんに助けられています」

向里「私はアクションシーンに苦労しています。クランクインする前から練習していたんですが…」

井上「その頃はヒドかったね(笑)。殴られる動きの練習をした時、パンチと逆方向に顔を動かしたり。どういう物理現象?と思った(笑)」

松野井「完成した映像はカッコいいけどね」

向里「うまく編集してくれて、たくさんの方のお力でカッコよくなりました(笑)。だけど簡単そうに見えることも、やってみると大変なことばかりで、キャラクターとしてそれをこなすのはさらに難しい。井上さんはカメラが回れば神牙そのものとして動いているけど、私は『今、向里ちゃんが出ていたよ』と言われることがあって」

井上「でも、監督の梅津(芳臣)さんと、向里憂香という役者から出る人間味が、重い世界観のなかでホッとさせてくれる要素になっていて、いいよね、みたいな話をしたことがある。本人には伝えなかったけどね。調子に乗るかもと思って」

(一同、笑)

──楓沙はホッとさせてくれる存在でいてほしいですが、ストーリーが悪い方向に転がると、ホラージンガの標的になりそうで…。

井上「視聴者の方はどっちの方向に転がってほしいんですかね?」

松野井「普通はヒーローである御影神牙を応援しますよね。でも、ホラージンガがカッコいい、待ってましたみたいな声が多くて。皆さん、毒されていますね(笑)」

──最後に今後の見どころを。

松野井「アルヴァに関しては語れないことが多いし、『EPISODE06』で姿を現したアミリがお話にどう関わるかも明かせないので…。お楽しみに♡、とハートマークをつけておいてください(笑)」

向里「楓沙は神牙を信じているけど、どんな関係になっていくのか。楓沙と周りの人間との関係性が変化して、深くなっていくので、そこに注目していただきたいです」

井上「映像がキレイで、衣装もカッコいいし、お話も素晴らしい。それが失速することなく、物語的にも、技術的にも、さらにすごいことばかりが起こります。…僕はファンの方の考察とか、今後の展開の予想とかの書き込みをよく読みますが、1人も正しい人はいないですね(不敵な笑み)」

向里「おお~」

松野井 「いいですねえ、ゾクゾクしました、今」

井上 「少し挑発的な言い方をさせていただきましたけど、最終話にかけての疾走具合は本当に目が離せないものになっているので、お楽しみに」

【番組情報】


「神ノ牙‐JINGA‐」
TOKYO MX 木曜 深夜0:30~1:00
BS11 木曜 深夜2:00~2:30
ファミリー劇場 日曜 深夜0:00~0:30

魔戒騎士・御影神牙(井上正大)は相棒の魔戒法師・楓沙(向里憂香)、弟の刀眞(萩原壮志)と共に、人間の邪心である“陰我”を抱えた者に憑依するホラーを討伐していた。魔戒騎士としての腕は確かな神牙だが、自身の家族の身に起きたある事件がトラウマとなり、元々人間だったホラーを斬ることをためらうように。そして、神牙はホラーとの戦いで深い傷を負ってしまい、それ以降、身の回りで不思議なことが起こる。

取材・文/佐藤新
撮影/中越春樹

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