原発事故から7年 写真が伝える福島の今 30日から長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎の被爆者や市民でつくる「福島と長崎をむすぶ会」は、東京電力福島第1原発事故から7年が過ぎた福島県の現状を伝える写真展を30日から12月3日まで、長崎県長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアで開く。

 今年で3回目。同会メンバーが4月に浪江町や飯舘村、富岡町などを回り撮影した。放射性物質の除染廃棄物の仮置き場(田村市)や使われなくなった小学校校舎(富岡町)、人通りが少ない駅前ロータリー(浪江町)など33枚に加え、昨年と一昨年に撮影した12枚も展示する。12月2日午後1時半からは、福島のほかに原発事故が起きたチェルノブイリ(ウクライナ)も訪問した同会の井原東洋一共同代表が報告会を開く。いずれも無料。

 現地を回った長崎市の被爆2世、阪口博子さん(69)=長崎市=は28日、長崎市役所で記者会見し「インフラの復興は進んだが、人が戻っていない印象を受けた。原発事故が起きたらどうなるか少しでも知ってほしい」と語った。

除染廃棄物の仮置き場を写した展示写真=福島県田村市

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