今ではリヴァプールにとって重要な戦力となった20歳のDFトレント・アレクサンダー・アーノルドは、右サイドバックとして年々進化を遂げている。キック精度も高く、右サイドバックの位置からチャンスメイクでチームに貢献することができる。ユルゲン・クロップの下で最も伸びた若手の1人と言えるだろう。
しかし米『ESPN』は、アレクサンダー・アーノルドにさらなる可能性を感じている。それは将来的なセントラルMF起用だ。今はサイドバックを務めているが、同メディアはアレクサンダー・アーノルドを元バイエルンのフィリップ・ラームと比較している。ラームもサイドバックの職人だったが、ジョゼップ・グアルディオラの下では中盤も担当するユーティリティ性を披露していた。
そのラームの後継者と言われるバイエルンMFジョシュア・キミッヒも、中盤とサイドバックの両方を担当できる選手だ。キック精度が高く、ゲームメイク能力も高い。中盤より前を向いてボールを持ちやすいサイドバックの位置からゲームメイクを学んでいくこともでき、サイドバックから中盤にポジションを変えた選手も多い。
リヴァプールのレジェンドであるスティーブン・ジェラードもそうだ。ジェラードもデビュー当初はサイドバックを担当することがあり、徐々にセントラルMFへとポジションを変えている。同メディアはアレクサンダー・アーノルドにもその可能性があると見ており、サイドバックで得た経験からジェラード2世として中盤で攻撃の指揮を執る存在になるかもしれない。
またアレクサンダー・アーノルドはユース時代に中盤でのプレイも経験している。コンバートはスムーズに進むはずだ。リヴァプールの中盤は今もライバルが多いが、近いうちにアレクサンダー・アーノルドもそのポジションにチャレンジすることになるかもしれない。
若い頃よりサイドバックで出番を掴み、経験を積んだところで中盤へコンバートされることになればアレクサンダー・アーノルドこそ真のジェラード2世となるのだろう。