韓国テレビ局と佐世保観光コンベンション協会が協定

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を受け、佐世保観光コンベンション協会(飯田満治理事長)は28日、韓国のプロテスタント系テレビ局、基督教放送(CBS)と観光振興に関する業務協定を結んだ。CBSが本県の観光団体や自治体と協定を結ぶのは初めて。
 協定は、旅行部門を持つCBSが佐世保市内での宿泊や観光施設利用を含む、韓国発の殉教地巡礼ツアーを販売することを盛り込んだ。協会は、CBSや教会関係者を招待するほか、ツアー客の歓迎行事を支援する。番組を通じた佐世保のPRも期待している。
 九十九島遊覧船「パールクイーン」で、飯田理事長とCBS財団のアン・ヨンジン理事長が協定書に署名した。飯田理事長は「関連遺産は、物見遊山で見てもらう施設ではない。信者は真摯(しんし)に見学してくれる。韓国との文化交流につなげたい」と話した。
 このほか、アン理事長らは、船越町の九十九島動植物園(森きらら)でオリーブの苗木8本を植樹した。

協定を結んだ飯田理事長(左)とアン理事長=佐世保市、九十九島

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