島原半島の魅力発信 小浜高 コラボスイーツお披露目 商品開発や観光マップ作成 2日「市産業まつり」

 長崎県立小浜高の1、2年生118人が「島原半島の魅力再発見プロジェクト(しみプロ)」に取り組んでいる。雲仙市内の企業と協力してコラボ商品を開発したり、観光マップを作ったりして、生徒自身の手で地元の魅力を発掘、発信していく試みだ。コラボスイーツ3商品が、12月2日に吾妻町である「市産業まつり」でお披露目される。
 地元で活躍する人材の育成を目的に、昨年度から同校が半島内の観光団体や行政などと連携し進めている体験事業の一環。生徒らはコラボ商品の開発や観光マップ作成のほか、企業ホームページの企画などに取り組んでいる。
 このうち、商品開発担当の2年生5人は、食品加工販売業、有馬自然食品(南串山町)の黒砂糖に着目。黒砂糖を使った菓子が作れないか同町の菓子店パティスリーオオムラに持ち掛け、プリンと焼き菓子の計3品が完成した。同店主の大村慎剛さん(53)は「味や見た目など生徒の意見を反映させた。いいものを紹介してもらった」と感謝する。
 生徒は商品名とパッケージデザインも担当。今月22日、同店を訪れた生徒は大村さんと企画会議。同校2年の蜂須賀拓也さん(16)は「甘い物は苦手だったけど、このプリンは食べやすい。いろんな人に買ってもらいたい」。同2年の西村璃々香さん(16)は「黒砂糖をイメージした茶色のロゴがいいかも。かわいくおしゃれなデザインにしたい」と笑顔を見せた。
 プリンと焼き菓子は、「市産業まつり」でお披露目し、生徒も販売を手伝う。

新商品のロゴやデザインについて大村さん(中央)と話し合う生徒=雲仙市、パティスリーオオムラ

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