テーマは日本文化!GAViCの新スパイク「マトゥー 壱」を“試履き”してみた

Jリーグ・水戸ホーリーホックのオフィシャルサプライヤーとして知られるGAViC(ガビック)。株式会社ロイヤルによるスポーツ用品ブランドで、名称は「GAIN A VICTORY(勝利をつかむ)」に因んでいる。

ウェアだけでなくトレーニング用品なども充実したラインナップを持つ彼らは、今年2月11日の建国記念日、リスタートを宣言。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

「CULTURE OF NIHON(カルチャー オブ ニホン)」を新たなコンセプトとして加え、日本生まれのブランドならではの創造性を活かし、日本の文化を加味した製品を創出。勝利をつかむきっかけになることを目指している。

そして今週、GAViCの新たなプロダクトとして、サッカースパイクがついにリリースされた。

その名も「マトゥー 壱」。

マトゥー(MATHIEU)とは、日本語の「纏う」にかけた言葉。

甲冑を纏う武士。スーツを纏うビジネスマン。時代は変われど、戦う者には専用の身を纏うものがありマトゥーは“勝利”を手にしたい選手が纏う日本初の戦闘ギアになるという。

スパイクのローンチモデルとなる「マトゥー 壱」では、2種類のモデルが展開されている。

『マトゥー 壱 天』は、アッパーに天然皮革を採用したモデル。

前足部に柔らかく、しなやかなカンガルーレザーを配置し、ソフトなボールタッチを実現。ステッチパターンにもこだわりが見られる。

また、インサイドエリアには優れた衝撃吸収材であるPORONを搭載した「ヒガキPAD」を配置。ボールの速度によって硬度が変化する材質を利用し、ボールタッチの質を向上させている。

『マトゥー 壱 人』は、独特の「ヒガキGRIP」をアッパーに採用したモデル。

ストレスを感じさせない“軽さ”を実現することでプレイヤーの集中力持続に寄与するほか、前足部から中足部のアッパーにはユニークな見た目の「ヒガキGRIP」を使用。

立体感を作り出す檜垣柄の形状があらゆる方向からのアプローチに対応。適度な伸縮性が試合の開始から終了まで、ハードなプレーの精度をカバーするという。

『天』と『人』は、いずれも片足200gを切る、超軽量スパイク。ただ、スペックだけを紹介していてもなかなか分かりづらい。

そこで…

先日行われた試履き会に、Qolyも参加!ピッチの上でGAViCの新スパイク「マトゥー 壱」を体験してみた。

まず感じたのは、その軽さである。

人工皮革モデルの『マトゥー 壱 人』はもちろん、カンガルーレザー採用の『マトゥー 壱 天』も軽快さは抜群。この時代にローンチするからにはやはり軽さは欠かせないため、かなり突き詰めてきたことがうかがえる。

次に印象に残ったのがアウトソールだ。スタビリティバイトと名付けられたソールはPEBAX素材を採用しており、軽量性はもちろん、耐久性と柔軟性、さらには反発性にも優れている。

地面を適度に噛むよう配置されたスタッドもグリップ力が良く、人工芝で“引っかかり”が気になることも特になかった。

また、大手メーカーではミドルモデルに当たる価格帯だが、シューズ内のブレを抑えるハイパーノンスリップインソールはなかなか高性能。かかとには衝撃吸収に優れたPORONが配置され、足への負担を軽減している。

『天』と『人』の履き比べでは、個人的に『天』のほうがフィーリングが良かった。カンガルーレザーによるフィッティングの良さに加え、PORONが搭載されたインサイドエリアの感触やトラクションも良好。プレイヤーはもちろん、メーカーにとっても“戦えるスパイク”だと感じた。

『マトゥー 壱 天』と『マトゥー 壱 人』はそれぞれ2カラーがリリース。

GAViC MATHIEU ICHI TEN

GAViC MATHIEU ICHI JIN

価格は、『天』が12,000円、『人』が10,000円(いずれも税抜)。この価格帯で、高い機能性を誇る「マトゥー 壱」はコストパフォーマンスに優れたスパイクだといえる。

13~30歳の競技志向の日本人プレイヤーに向け、4年をかけて製作されたGAViCの新スパイク「マトゥー 壱」。ぜひ店舗などで手に取り、実際に履いてみてもらいたいモデルだ。

© 株式会社ファッションニュース通信社