【MLB】菊池雄星「故障」、マチャド「言動」 米メディアが注目選手の“不安要素”指摘

米国でも去就が注目されている菊池雄星【写真:荒川祐史】

菊池は21位の高評価も…「危険信号が伴う」「明らかなリスクも存在する」

 西武の菊池雄星投手は今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー挑戦に踏み切る見込みとなっている。ヤンキースやドジャースをはじめ、すでに複数球団の名前が移籍先候補として挙がっているが、米メディアは今オフのストーブリーグで注目されている選手たちの“欠点”を指摘する記事を掲載。菊池については、肩の状態が不安要素とされている。

 米メディア「ブリーチャー・レポート」は「今オフシーズンに獲得可能なトップ25の選手たちが(移籍先で)失敗に終わる最大の要因」とのタイトルをつけ、特集を組んだ。菊池は21位で登場。不安要素として挙げられているのは、ずばり「故障」だ。

 寸評では、菊池はメジャー挑戦への準備が整っているとしながら、「この左腕には危険信号が伴う」と指摘。そして、「キクチは2018年シーズンの大半で、左肩の張りへの対応に追われた」と言及している。菊池は今年5月、左肩の「機能低下」で離脱していた。

 記事では「そして、結果として彼の球速は低下した。彼の防御率(1.97→3.08)、WHIP(0.91→1.03)、9回あたりの奪三振数(10.4→8.4)は、どれも間違った方向に進んでしまった。彼の変化球も本来の素晴らしさではなかった」と、今季は決して本来の姿ではなかったと分析。そのうえで「彼は先発2番手クラスの才能を備えているけれども、明らかなリスクも存在する」と結論づけている。実力は高く評価しているものの、不安要素も間違いなくあるという見方だ。

マチャドは素行の悪さを不安視「“フランチャイズの顔”として迎え入れたいような人物?」

 この他、同じ投手では10位のカイケル(アストロズからFA)は「打たれやすさの上昇」が不安要素に挙げられており、トレードで放出される可能性がある9位のノア・シンダーガード投手(メッツ)は「健康面」、3位のコーリー・クルーバー投手(インディアンス)は「登板頻度」が“欠点”になるという。クルーバーは5年連続200イニング以上登板とスーパーエースとしての働きを続けているが、記事では「近い将来ツケが回ることになるだろう」としている。

 そして、ストーブリーグの注目選手でトップ2とされているのは、2位がブライス・ハーパー外野手(ナショナルズからFA)、1位がマニー・マチャド内野手(ドジャースからFA)。ハーパーについては「ネームバリューに対する実際の価値」が不安要素で「単純に、彼は毎年のようにエリートレベルの活躍をしてきたわけではない」と安定感のなさを指摘している。

 一方で、マチャドについては「言動」が挙げられている。今年のプレーオフでも素行の悪さが批判されたが、記事では「彼は“フランチャイズの顔”として迎え入れたいような人物だろうか?」と言及。確かに、マチャドの人間性を考慮して二の足を踏んでいる球団はありそうだ。

 もちろん、トップ25に選出されている選手たちは、実力を高く評価されている。菊池もメジャー移籍が決まれば、不安要素を吹き飛ばすような活躍を見せたいところだ。(Full-Count編集部)

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