日記に貼りやすい記事は? 相模女子大生が新聞へアイデア

 日記に貼りやすい形・大きさの注目記事を新聞に載せ、専用の日記帳も販売したら若者が新聞を読むのでは-。相模女子大(相模原市南区文京)の「さがみ発想コンテスト」の最終審査が1日行われ、グランプリに、新聞記事を日記帳と組み合わせるアイデアを発表した中村茉央さんが選ばれた。

 コンテストは、同大が柔軟な視点でものごとを発見できる女性を育てようと、企業や団体の課題に対して学生がアイデアを提言する方式で実施。これまでデパートや電鉄、地元の相模原市南区役所などを対象にしてきた。

 8回目の今回は若者の購読比率が下がっている新聞が対象で、テーマは「こんな新聞なら読んでみたい」。過去最多の131件の応募があり、書類審査を通った学生6人が最終審査に臨んだ。

 グランプリの中村さんが提案したのは「NEWStick(ニュースティック)日記」。新聞のニュースと、英語の貼る(スティック)を組み合わせた。新聞にニュースティックコーナーを設け、その日の注目記事を載せる。同時に、専用のB6判の日記帳も制作。日記帳の右ページに自分の日記を書いてもらい、左ページに切り抜いた記事を貼ってもらう。「新聞社の流す信頼性の高いニュースに接することができ、紙媒体の需要が増える」と説明した。

 他の参加者からも「新聞は広げると大きくて読みにくいので、切れ込みを入れて冊子のように折れるようにする」「トイレに置いたプリンターでトイレットペーパーに新聞記事が印刷されると便利」などユニークなアイデアが出された。

 審査に参加した岡部伸康神奈川新聞社地域連携局長は「グランプリ受賞作は新聞が持つ保存性、習慣性を生かす発想。研究していきたい」などと話していた。

相模女子大の「さがみ発想コンテスト」で新聞についてさまざまなアイデアを提言する学生=相模原市南区文京

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