ここ10年で最強の右サイドバックを考えるなら、バルセロナやユヴェントスで活躍した現パリ・サンジェルマンDFダニエウ・アウベスは必ず候補者に挙がってくるだろう。特にバルセロナではジョゼップ・グアルディオラの下で超攻撃的サイドバックとして活躍し、タイトルを量産した。FWと間違えるほどの攻撃力、テクニック、時に相手を欺くダーティさなど、サイドバックながらアウベスは優勝請負人のような存在だ。
そのアウベスの領域に近づいているのだろうか。スペイン『MARCA』は、「レアル・マドリードDFダニエル・カルバハルはアウベスよりも良いか?」と題し、カルバハルのことを絶賛している。今やカルバハルはレアルに欠かせない選手となっており、サイドバックとしての評価も年々上がっている。
レアルは1日にバレンシアを2-0で撃破したが、先制点となる相手のオウンゴールを誘発したのもカルバハルだった。敵陣ペナルティエリア内まで侵入したカルバハルは、巧みなテクニックで相手を翻弄して右足でクロス。これがダニエル・ヴァスのオウンゴールに繋がった。
さらに後半にもカルバハルは敵陣深くまで攻め込み、クロスの流れから2点目が生まれている。この攻撃力はレアルにとって非常に大きな武器となっており、現世界トップレベルのサイドバックと評価していいだろう。運動量、攻撃性、1対1の強さ、テクニックと、カルバハルはここ数年で飛躍的に成長した。
バルセロナ時代のアウベスと比較すると、カルバハルとどちらが上なのか。意見は分かれるところだろうが、カルバハルはそうした比較論が起きるほどのサイドバックになっている。