浮き沈みの激しかった2018年F1シーズンでは「精神力を試され強くなった」とリカルド

 ダニエル・リカルドは2018年F1シーズンは精神的に試された1年であったことを認めたが、彼は試練と苦痛を経てより強くなったと考えている。

 リカルドはレッドブル・レーシングとともにタイトルを賭けて戦うという野望のもとシーズンをスタートし、その野望は中国GPとモナコGPでの優勝によって大きな可能があるかのように見えていた。

 しかしそれ以降は下降が始まった。メカニカルトラブルやグリッドペナルティが執拗にリカルドの努力に水を差し、モナコで勝利を飾った後の15レースでは1度も表彰台に上がることができなかったのだ。

 リカルドは好調と不調、またその中間の状況を受け入れ、レッドブルからルノーへの移籍を決めて1年を締めくくった。

「契約の件があり、モナコでの優勝という最高なことがあり、度重なるリタイアという最低なことがあった。これまで経験したなかで、間違いなく最も厳しくチャレンンジングなシーズンだった」とリカルドはレッドブル・レーシングの公式ウェブサイトのインタビューで語った。

「精神的にも試されたけれど、そのことが、僕をコース上でより強力にしてくれたと感じている」

「中国での週末が、今年のジェットコースターのような状態を表している。好調と不調、苛立ちと喜びがすべてひとつにまとまっていたんだ」

「日曜日の表彰台では多くの感情を抑えていたのを覚えている。なぜなら感情に溺れてしまいそうになったからだ。本当にね」

「でもその週末が終わってから自分が達成したことには誇りを持てない。日曜の午後に表彰台に立つのを助けてくれたチームと、チーム全員のことは誇りに思う」

「それからレースで首位の座を奪う動きが、オーバーテイク・オブ・ザイヤーに選ばれたと聞いた。すごくうれしいね。大きな意味のある週末だったことは確かだ」

 当時、上海での彼の激しい戦いの末の優勝はほんの始まりでしかないと見られていた。リカルドはモンテカルロの市街地コースで再度、勝利を掴むことになる。

「ときにはチャレンジングで不調なときもあったけれど、人生のなかで絶好調な瞬間と、最も特別な瞬間があった。モナコは絶好調だったね」とリカルドは付け加えた。

「モナコでの大きなことは、レースの後で起きたんだ。夜中に目が覚めて、バスルームまで歩いて行き、鏡を見て言ったんだ。『本当に起きたことなんだ』と」

 2018年も過去となりつつある今、リカルドはルノーでの挑戦に全面的に乗り出そうとしている。しかしその前に彼はオーストラリアの自宅に帰り、久々の休暇を過ごすという。

「もちろんそうするよ。家に帰るのはいつも楽しみだ。家が好きだし夏が好きだ。今年は他のどの年よりも、家に帰ってリラックスするのが楽しみだよ」

「都会を抜け出して農場へ行き、何日か何もしないで過ごすよ。いつ家に帰るかは友達には誰にも教えないと思う。3、4日はひとりでいたいと思うんだ」

「この年の終わりに、とりわけやりたいことは、少しの間ただのんびりすることだけだよ!」

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