国内初の電動小結束機、滝川工業が開発

 製鉄関連設備などの総合機械メーカー、滝川工業(本社・兵庫県加古川市、社長・滝川勝吾氏)はこのほど、国内初の電動小結束機を開発し、納入したと発表した。

 結束機は製鉄会社の精整工程(出荷前荷造り工程)に設置し、決められた本数に仕分けられた鉄鋼束をワイヤーで自動結束する装置。電動小結束機では、油圧機構をサーボモータ駆動に変更したことで、サーボモータの使用によりタッチパネルでの設定となり動作の微調整が容易になったことや、電力使用を動作中のみに限定でき省エネにつながる。また、油圧機構を無くすことにより、低温時の動作不良を無くすことができ、運転時の騒音を低減化でき作業環境の改善などにもつながる。

 現在、同社は電動小結束機に続き、より大きな鉄鋼束の自動結束が可能な電動大結束機も開発し、19年春に稼働予定。また、今後は国内顧客を対象に電動結束機の販売を進める予定だ。

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