女性消防団員、活躍広がる 10年で108人増

火災現場への出動を見据え、初めて実施された放水訓練に取り組む原田さん(右)=宮崎市の県消防学校

 高齢化や人口減少により、地域防災の要となる消防団員の減少が続く中、県内で女性団員が増加し、活躍の場を広げている。消防庁の調査によると、今年初めて県内の全26市町村で女性団員を確保。4月1日現在の団員数(速報値)は390人で、2008年以降の10年間で108人増えた。主に救急救命法の指導や啓発活動といった役割を担う一方で、男性と同じように火災現場に出動する女性もおり、担い手不足を補う一助になると期待される。

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