戸田恵梨香が2019年後期の朝ドラ「スカーレット」ヒロインに。女性陶芸家の草分け描く

2019年9月30日にスタートするNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8:00=NHK大阪放送局制作)の制作発表会見が行われ、ヒロインの女性陶芸家・川原喜美子役を戸田恵梨香が演じることが決まった。今年の8月にオファーを受けたという戸田は「ちょうどその頃に断捨離を始め、余分なものを一度捨ててみて、心のゆとりができた時にお話をいただきました。これまでの私だったら、1年同じ役を演じることで自分は進化できるのか疑問に感じたと思うが、逆にこんなにぜいたくなことはない。むしろ自分の進化に期待しています」と意気込みを語った。

ドラマは滋賀県の焼き物の名産地・信楽を舞台に、戦後の高度経済成長期に男性ばかりの陶芸の世界で、女流陶芸家の草分けとして歩み始めるヒロイン・喜美子の姿を描く。脚本はドラマ「夏子の酒」(1994年/フジテレビ系)「ホタルノヒカリ」(2007年/日本テレビ系)などで知られる水橋文美江氏が手掛ける。タイトルのスカーレットは伝統的に炎の色とされる緋色のことで、窯の炎や情熱的な人生の意味を込めた。

戸田は、現在放送中の連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン・安藤サクラと話をしたことも明かし、「『本当に楽しいよ』と言われました。大阪での生活がとても充実しているようで、表情がきらびやかだった。彼女から勇気をもらい、ますます来年が楽しみになった」と撮影が待ち遠しい様子。また、陶芸家を演じることについて、「よく沖縄の石垣島にダイビングに行くのですが、その時はいつも陶芸も体験しています。家では自分で作ったお茶碗でご飯を食べています。趣味程度なのですが、ここから本気で修業して究めたい」と全力で役作りに取り組むことをアピールした。

制作統括の内田ゆき氏は「ヒロインは妻、母となり、さらに陶芸の次の世代も育てていく。自分のためだけでなく、他人のためにも働ける女性です。高度経済成長期が舞台ですが、今の女性にも通じる、元気とエールを送る作品になるはず」と見どころを明かし、「戸田さんは強さと繊細さを兼ね備えている女優。人生の紆余(うよ)曲折の中で泣いたり笑ったり、たまには怒ったり、時々の表情を見せてくれるはず」と期待を寄せた。

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