ダイヤモンドバックスが韓国球界で活躍した右腕・ケリーと2年契約

日本時間12月5日、ダイヤモンドバックスはメリル・ケリー投手と2年+オプション2年の契約を結んだことを発表した。ケリーはメジャー経験こそないものの、打者有利の韓国プロ野球で4年間にわたって活躍し、複数のメジャー球団から関心を寄せられていた。ヤフー・スポーツのジェフ・パッサンによると、2019年の年俸は200万ドル、2020年は300万ドル、2021年は425万ドルのオプションまたは50万ドルのバイアウト、2022年は525万ドルのオプションでバイアウトなしという契約になっているようだ。

現在30歳のケリーは、2015年から4シーズンにわたって韓国プロ野球のSKワイバーンズでプレイ。1年目の2015年にいきなり2ケタ勝利(11勝)をマークすると、翌2015年は9勝にとどまったものの、2016年は16勝7敗、防御率3.60、189奪三振の好成績をマーク。今季も12勝7敗、防御率4.09で2年連続3度目の2ケタ勝利を達成し、ワイバーンズの韓国シリーズ制覇に貢献した。韓国での通算成績は119試合(うち118先発)に登板して729回2/3を投げ、48勝32敗、防御率3.86、641奪三振、206四球となっている。

2010年のドラフトでレイズから8巡目指名を受けたケリーは、2013年にはAAA級に到達し、翌2014年にAAA級で防御率2.76の好成績をマークしていたものの、メジャー昇格はならず。同年オフに活躍の場を求めて韓国プロ野球へ移籍した。なお、ケリーはアリゾナ州スコッツデールのデザート・マウンテン高校、アリゾナ州テンピのアリゾナ州立大学でプレイしており、ダイヤモンドバックスでメジャーデビューを果たせば、「高校・大学・メジャーをアリゾナでプレイした選手」としてはエド・ボスバーグ、コディ・ランサム、タフィー・ゴースウィッシュ、ジェイク・バレットに次いで球団史上5人目となる。

マイク・ヘイゼンGMはケリーを開幕ローテーションの一角として起用する意向を明らかにしており、今季のマイルズ・マイコラス(カージナルス)のように、米球界復帰後のサクセス・ストーリーが誕生するか注目だ。

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