真木よう子「悪いことはしないようにします」。主演ドラマで“メディアスクラム”体験

NHK総合で12月15日放送の土曜ドラマスペシャル「炎上弁護人」(午後9:00)の試写会が行われ、主演の真木よう子、共演の仲里依紗、岩田剛典が出席した。インターネットの炎上案件を手掛ける弁護士の渡会美帆を演じた真木は「記者に囲まれるシーンでは、マイクや人が結構な至近距離だったので、恐怖でしたね。悪いことをした政治家は、こういう気分なんだと分かりました。悪いことはしないようにします」と冗談交じりに撮影を振り返った。

同作は、かつて企業の炎上案件をめぐって大手弁護士事務所を追われ、“宅弁”としてインターネットの炎上案件ばかりを扱う弁護士の美帆が、SNSが炎上した主婦の朋美(仲)の依頼を受けるストーリー。朋美の事件を追い掛け、美帆に思わぬ提案を持ちかけるネット記者・馬場明役を岩田が演じる。

真木は「美帆はせりふでも『ネットの向こうは魑魅魍魎(ちみもうりょう)』と言っていますが、朋美と出会って、もしかしたらそうではないのかもしれないと考え方が変わる。私自身も得体の知れないものではなく、人間がやっていることだと思えました」とネット社会に対する考えが変化したことを明かすと、仲も「自分が楽しんでやっているSNSでも、誰かが傷ついているかもしれないと考えるようになりました。ドラマを通してSNSのあり方を考えてもらえたら」と訴えた。

記者役の岩田は「取材をしていただくことが多い職業なので、その際の記者の皆さんの仕草などが役作りに生きました。劇中では質問するシーンが多いですが、仕事ではありますが、人と人とのやりとりなんだとも感じました」と報道に対する印象が少し変わったことを告白。その記者に囲まれるシーンがあった仲は「私自身がネットニュースに取り上げられることはあるのですが、ああやって囲まれたことは今までなかった。結婚会見とかもしなかったので、ちょっとだけ芸能人っぽいことをやってみたくなりました」とちゃめっ気を見せていた。

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